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<写真:Khmer Times>
カンボジア王立軍(RCAF)と中国人民解放軍(PLA)は、2025年にこれまで以上に大規模な形で合同軍事演習「ゴールデン・ドラゴン2025」を実施する予定である。この演習は陸上および海上で展開され、カンボジア国内で行われる。
RCAF総司令部情報通信副局長兼報道官のトン・ソリモ少将は、1月23日に地元紙の取材に対して「この演習は両国の協力を強化し、経験を共有するとともに、特に対テロ対策における安全保障措置を向上させることを目的としている。他国を脅かす意図はない」と述べた。
また、「カンボジアと中国の包括的な戦略的パートナーシップと『鉄の友情』を反映し、現代社会における『共有未来の共同体』構築という共通のビジョンに沿った取り組みである」と強調した。さらに、演習は両国民の安全と福祉の向上にも資するものであると述べている。
カンボジア軍は、この演習を通じてテロ対策や「カラー革命」への対応、犯罪抑止、災害救助、人道支援活動などにおける能力を向上させることが期待されている。
プノンペン王立大学国際研究・公共政策研究所の講師であるトン・メンダビッド氏は、「ゴールデン・ドラゴン2025」は、カンボジアと中国の防衛・安全保障分野における戦略的協力の深まりを示していると指摘する。
特に南シナ海やインド太平洋地域での緊張が続く中、今回の演習はカンボジアの外交政策の中立性や均衡に関する議論を呼び起こす可能性があると述べた。
同氏はまた「この演習は単なる軍事的な友情の誇示ではなく、防衛能力の近代化や実践的な共同訓練を通じて、カンボジアの戦略的優先事項を浮き彫りにしている」とし、米中間の競争が激化する中で、中国との関係強化がカンボジアの地域的役割や外交政策に広範な影響を及ぼしていると分析した。
「ゴールデン・ドラゴン」は2016年に開始され、今回の演習で7回目を迎える。これまでに2016年、2018年、2019年、2020年、2023年、2024年に実施されており、2021年と2022年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止された。
両国は「包括的戦略的パートナー」として関係を深化させており、地域の安全保障協力とともに「共有未来の共同体」構築を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。