カンボジアの観光業、24年に36億3000万ドルを記録

カンボジアの観光業、24年に36億3000万ドルを記録
2025年02月04日(本日)00時00分 公開
カンボジアの観光業、24年に36億3000万ドルを記録

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア観光省が1月31日に発表した報告書によると、同国の観光業収入は2024年に36億3000万ドルに達し、前年の30億8000万ドルから17.8%増加した。

 

2024年にカンボジアを訪れた国際観光客は670万人に上り、前年の545万人から22.9%の増加となった。

 

国別では、タイからの観光客が最も多く、214万人に達し、前年比17.9%増となった。次いでベトナムからの観光客が134万人、中国からの観光客が84万人と続いた。

 

観光業の回復について、観光省のフン・ダニー報道官兼国務秘書は「政府の効果的な戦略と政策が迅速な回復を支えた」と評価した。

 

外国人観光客の増加は政府の観光促進策や交通インフラの整備、民間セクターとの積極的な協力の成果であるという。

 

ダニー報道官は「平和と政治的安定は観光業の発展に不可欠な要素であり、これが確保されなければ外国人観光客は訪れない」と強調した。

 

政府は観光業振興策の一環として、2025年1月1日から電子ビザ(e-Visa)の手数料を引き下げた。

 

観光ビザ(Tビザ)は36ドルから30ドルに、ビジネスビザ(Eビザ)は42ドルから35ドルに減額された。

 

さらに、外国公館や国際機関との協力を強化し、カンボジアの観光地を海外市場に向けて積極的にPRしている。

 

2025年には、さらなる観光促進策やブランド戦略に向けた予算が計上される予定である。

 

カンボジア旅行協会のチャイ・シブリン会長も政府の取り組みを評価し、「観光業の回復に向けた政策やインセンティブが功を奏し、国際観光客数の顕著な増加が見られる」と述べた。

 

観光業はカンボジア経済の四大基幹産業の1つとされている。

 

同国にはユネスコ世界遺産に登録されたアンコール遺跡群、サンボー・プレイ・クック遺跡群、プレア・ヴィヒア寺院、コー・ケー遺跡群の4つの世界遺産があり、観光業の成長を支える重要な資源となっている。

 

 

 

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