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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は2月11日、フィリピンのマニラで開催された「フィリピン・カンボジア・ビジネスフォーラム」に出席し、同国が投資家に提供する6つの具体的な利点について説明した。
フン・マネット首相によると、カンボジアの投資環境を魅力的にする要素は以下の6点である。
第1はビジネスに優しい環境と優遇措置である。カンボジア政府は、規制の簡素化や税制優遇措置を推進し、投資しやすい環境を整備している。
投資認定事業(QIP)に関する手続きを一元的に担うカンボジア開発評議会(CDC)が窓口となり、最大15年間の法人税免除などの優遇措置を提供する。
特に、プレアシアヌーク州および4つの北東部州では特別投資プログラムが導入され、独自の優遇制度が設けられている。
第2は政府と民間企業の強固な対話である。政府と投資家の意見交換を重視し、「政府・民間セクターフォーラム」を設置。16の分野別作業部会を通じて、民間企業の課題や懸念を適宜解決する体制を整えている。
第3は戦略的な立地とインフラ整備の進展である。ASEANの中心に位置するカンボジアは、地域市場へのアクセスに優れている。
政府は物流・交通インフラの整備を進め、ビジネスの効率化とコスト削減を図っている。
第4は地域および国際市場へのアクセスである。カンボジアはASEANおよび地域的な包括的経済連携(RCEP)の加盟国であり、広範な市場アクセスを確保している。
さらに、中国・韓国との二国間自由貿易協定(FTA)や、アラブ首長国連邦(UAE)との包括的経済連携協定(CEPA)を締結し、市場機会の拡大を進めている。
第5はデジタル経済とイノベーションの推進である。政府はデジタル化を重要視し、「カンボジア・デジタル経済・社会政策枠組み(2021-2035)」を策定した。
フィンテックやEコマース分野での投資を奨励し、イノベーション促進、生産性向上、デジタル包摂を推進している。
第6は持続可能なエネルギーとグリーン成長である。再生可能エネルギーの拡大に注力し、特に太陽光発電や水力発電の導入を進めている。
「電力開発マスタープラン(2022-2040)」に基づき、安定した投資環境を整備し、2050年までのカーボンニュートラル達成を目指している。
カンボジアでは外国直接投資(FDI)が増加傾向にあり、フン・マネット首相は「カンボジア政府は投資家が円滑に事業を進められるように支援する」と述べている。
カンボジアはFDIの誘致において急成長を遂げており、英フィナンシャル・タイムズの「FDIインテリジェンス・スタンドアウト・ウォッチリスト2024」にも選出された。
2024年には400件以上の投資プロジェクトが承認され、投資額は約70億米ドルに達し、前年から40%増加している。
今後もカンボジアは投資環境の改善を進め、地域のビジネスハブとしての地位確立を目指す考えである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。