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<写真:Khmer Times>
カンボジアのマイクロファイナンス市場が急成長を続けており、2024年末時点で融資残高が約51億6000万ドルに達し、支援対象者は148万人を超えた。
これはカンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)の報告によるもので、同協会のディス・ニタ会長が20日にプノンペンのオークウッドプレミアで開催された年次総会で発表した。
報告によれば、同時点での預金残高は25億4000万ドル以上に達し、214万の口座が存在する。
また、全国914の拠点で2万1200人以上のスタッフが雇用されている。
ニタ会長は、マイクロファイナンス業界が特に低所得層や遠隔地の住民に対して金融アクセスを広げ、生活基盤の強化に貢献していると述べた。
一方で、業界は成長の過程でいくつかの課題にも直面している。
NGOや外国メディアからの批判、不適切な営業慣行、ガバナンスの弱さ、消費者保護の不徹底、金融リテラシーの低さ、非公式な貸付の増加などが問題として挙げられている。
ニタ会長は、カンボジア国立銀行や国連カンボジア事務所と連携し、これらの課題に対処しながら持続可能な成長を目指すと強調した。
CMAは2024年に「金融機関行動規範」「信用供与ルール」「信用契約基準および標準条項」を導入し、持続可能で責任ある運営を推進してきた。
また、金融リテラシー向上を目的とした地域ワークショップや、経営者向けのガバナンス研修も実施している。
CMA副会長で、LOLC(カンボジア)プラクのCEOを務めるソック・ヴォウン氏は、マイクロファイナンス業界が経済成長や社会発展、貧困削減に大きく貢献していると述べた。
2024年の主要な成果として、行動規範や信用供与ルールの導入、地域ワークショップの開催、コミュニティ金融安全プロジェクトの実施などを挙げている。
これらの取り組みは、CMA会員の協力と支援があって初めて可能となったと評価している。
カンボジアのマイクロファイナンス業界は、金融包摂の推進と持続可能な成長を目指し、引き続き制度の整備と金融リテラシー向上に取り組んでいる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。