統合型デジタル公共サービス、DG SuperAppの試験運用を開始

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア郵便電気通信省（MPTC）は、公共サービスのデジタル化を促進する取り組みの一環として、統合型デジタル公共サービスプラットフォーム「DG SuperApp」の試験運用を開始したと発表した。

同アプリは、2022年から2035年にかけて実施される「デジタル政府政策」に基づいた開発枠組みに沿って設計されており、フン・マネット首相の承認のもとで導入されたものである。

「DG SuperApp」は、複数のセクターにわたる公共サービスを一元的に提供するための高性能な基盤を備えており、ミニアプリやプラットフォームの統合を通じて、政府機関、ビジネス関係者、学生、一般市民といった多様なユーザー層の利便性向上を目指している。

試験運用中の主な機能としては、生成AIを活用した「DG ChatGPT」や、クメール語と英語の双方向翻訳が可能な「TranslateKH」などが搭載されている。

特に「DG ChatGPT」は、ChatGPT-4に相当する応答性能を持ち、無料かつ無制限で利用可能である点が大きな特徴である。

また、MPTCがこれまでに開発した各種デジタル政府関連プラットフォームも「DG SuperApp」に統合された。

これには、政府公式文書の保存プラットフォーム「go.gov.kh」、オンラインフォーム作成ツール「FormKH」、QRコード生成ツール、行政手続のワークフロー管理・追跡システム「Flow.gov.kh」などが含まれている。

さらに今後は、生成AI「DG DeepSeek」や「DG Gemini」といった新たな技術の段階的導入も予定されており、公共サービスの提供体制は一層強化されていく見通しである。

同アプリはAppleのApp StoreおよびGoogleのPlay Storeにて「DG SuperApp」と検索することで無料でダウンロード可能である。

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