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<写真:Khmer Times>
国際通貨基金(IMF)はカンボジアがASEAN新興国・途上国の中で数少ない経常収支黒字国となる見通しを示した。
先週公表された世界経済見通しによれば、カンボジアの2025年の経常収支は国内総生産(GDP)比2.3%の黒字に転じ、前年の1.7%の赤字から大きく改善する見込みである。
なお、2026年には黒字幅が1.1%に縮小すると予測されている。
カンボジアは2017年以降、一貫して2.5%から30%近い経常赤字を計上してきたが、2025年は異例の黒字を記録する見通しである。
経常収支は財・サービスの貿易収支に加え、労働者送金や外国援助といった金融移転を含む指標であり、黒字は国内貯蓄が投資を上回る状況を示す場合がある。
ASEAN諸国において、最大の経常黒字を記録すると見込まれるのは、先進国であるシンガポール(GDP比17.2%)である。
これにブルネイ(15.4%)、ベトナム(3.2%)、カンボジア(2.3%)、マレーシア(1.6%)、タイ(1.2%)が続く。
一方で、フィリピンは3.4%の赤字と最大の赤字幅を記録する見通しであり、次いでミャンマー(2.4%)、インドネシア(1.5%)、ラオス(0.1%)が続く。
地域包括的経済連携(RCEP)加盟国の中では、韓国が3.5%、日本が3.4%、中国が1.9%の経常黒字を記録する一方、ニュージーランド(4.9%)とオーストラリア(3.1%)は赤字となる見込みである。
IMFは世界全体について、2024年に経常収支の黒字・赤字幅が拡大するものの、中期的には徐々に縮小するとの見通しを示した。
これは、各国の国内経済における不均衡拡大と、世界貿易の回復が影響していると指摘している。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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