日本の国会議員に圧力、カンボジアが誤解を釈明

日本の国会議員に圧力、カンボジアが誤解を釈明
2025年05月28日(本日)00時00分 公開
日本の国会議員に圧力、カンボジアが誤解を釈明

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア外務国際協力省は26日、在日カンボジア大使が日本の衆議院議員・阪口直人氏に送付した書簡に関する報道について、誤解が生じているとする公式声明を発表した。

 

同省によれば、問題の書簡は4月28日付で在日大使のトイ・リィ氏が作成したものであり、阪口氏がカンボジアの人権状況や政治情勢に懸念を示したことを受けたものである。

 

阪口氏は5月22日の国会審議において、この書簡を「圧力的」と表現し、上川陽子外相に対し、フン・マネット首相に人権改善を求めるように要請していた。

 

外務国際協力省は声明の中で、書簡の目的は建設的な対話と相互理解を促進することであり、阪口氏の見解が一部の在日カンボジア人活動家の影響を受けている可能性に言及した内容であると説明した。

 

また、書簡ではカンボジア救国党の解党、2018年の総選挙、言論および報道の自由、反政府政治家の逮捕に関する政府の立場が詳細に記されていたとしている。

 

同省は書簡の内容が意図的に歪曲され、カンボジアが日本の国会議員を脅迫したかのような誤解が広まっていると非難した上で「これは両国関係を損なおうとする悪意ある試みである」と主張し、日本との強固な関係を損なう意図はないと強調した。

 

さらにカンボジア政府は、日本からの長年にわたる支援に感謝の意を表し、「包括的戦略的パートナーシップ」に基づき、引き続き相互尊重と協力の姿勢で両国の懸念に対応していくと表明した。

 

この件はフン・マネット首相夫妻による5月28日から31日までの訪日を前に発生しており、今後の両国関係に一定の影響を及ぼす可能性がある。

 

 

 

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