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<写真:Khmer Times>
カンボジアとタイの国境付近で武力衝突が発生したことに伴い、タイで就労していた20万人以上のカンボジア人労働者が帰国を余儀なくされ、政府はその受け入れに追われている。
特にバッタンバン州カムリエン郡に位置するドーン国際国境検問所には連日大勢の帰国者が押し寄せており、現地では混乱が続いている。
帰国した労働者の多くはタイで長年にわたり働き、安定した収入を得ていたが、国境周辺の治安悪化や現地社会での差別、暴力のリスクが増大したため、やむを得ず帰国の判断を下した。
ある帰国者は「タイでの生活は順調であったが、家族の安全を優先した」と述べている。
さらに、タイ国内ではカンボジア人労働者に対する暴行や脅迫の事例も報告されており、カンボジア労働職業訓練省は国際労働機関(ILO)および国際移住機関(IOM)に対し、差別と暴力に対する迅速な対応を要請している。
政府は、地方自治体や軍と連携し、帰国者の支援体制を強化している。
具体的には臨時避難所の設置、無料帰郷バスの運行、国境での生活物資配給などを実施し、帰国者の生活再建に向けた支援を進めている。
今後の情勢が依然として不透明である中、多くの帰国者は再びタイへ戻るかどうかの判断を保留しており、国境地域の緊張が長期化する可能性も指摘されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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