カンボジア商業省、LDC卒業に向けた戦略課題を検討

カンボジア商業省、LDC卒業に向けた戦略課題を検討
2025年12月05日(金)00時00分 公開
カンボジア商業省、LDC卒業に向けた戦略課題を検討

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア商業省は12月3日、同国の後発開発途上国(LDC)卒業に向けた戦略的課題と対策について検討を行った。会議は、ケム・シタン常任次官がチャム・ニムル商業相の高官代表として主宰し、同省幹部らが出席した。

 

本会議は、LDC卒業に向けたロードマップの策定における一環として開催されたものであり、同省と国家LDC卒業委員会によるバングラデシュおよびラオスへの視察報告が共有された。両国は2026年にLDCを卒業予定であり、円滑な移行を実現するための準備や政策対応に関する知見を得ることが目的とされた。

 

議論の中心となったのは、主要経済分野における戦略的優先順位の設定と、それに伴うリスク緩和策の必要性である。加えて、ベトナム・ホーチミン市で開催された第9回ASEAN・イタリア経済関係ハイレベル対話の成果についても検討され、今後の貿易および投資の強化に向けた協力の可能性が議題に上った。

 

そのほか、輸出登録中小企業(SME)の件数をはじめとする主要業績指標(KAI)の進捗状況、競争法および消費者保護法の施行に関する現状、さらに同省内における職務定義・組織構造の見直しおよび人材採用体制の改善に関する報告もなされた。

 

今回の会議を通じて、カンボジア政府はLDC卒業に向けた体制整備と能力強化に本腰を入れる姿勢を明確にしており、移行期間中の経済的影響を最小限に抑えるための戦略立案が今後の焦点となる。

 

 

 

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