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<写真:Khmer Times>
タイとの国境に位置するバンレアム国際検問所を通じ、10万人を超えるカンボジア人出稼ぎ労働者が帰国したことが明らかとなった。
政府は労働者の安全な帰村と移動支援に努めているが、農村経済および地域雇用への影響が深刻化する恐れがある。
バッタンバン州のソク・ルー知事によれば、7月27日朝までに帰国者数は10万人を超え、前日からさらに増加しているという。
これを受けて地方当局や関連機関は、緊急支援物資の提供や輸送手段の確保に追われている。
今回の帰国には、タイ国内におけるカンボジア人労働者への差別や暴力的扱いに対する懸念が背景にある。
SNS上では、差別的言動や嫌がらせ、さらには身体的な脅迫に関する投稿が相次いでおり、身の危険を感じた多くの労働者が帰国を決断したとみられている。
政府は、帰国者の多くが流入するバッタンバン、パイリン、バンテアイミエンチェイ各州に対して受け入れ体制の強化を指示した。
また、労働職業訓練省は職業相談の実施や技能研修の提供などを通じ、帰国労働者の国内での再就職を支援している。
しかしながら、帰国者の大半が向かう農村地域では、十分な雇用吸収能力や社会インフラが整っておらず、受け入れの限界が露呈している。
特に、出稼ぎ労働による送金に依存していた世帯では、今後の家計への打撃が避けられない状況にある。
政府は、こうした問題に対応すべく、国内産業の活性化および社会保障制度の強化に取り組む必要性に迫られている。
関係筋によれば、同日午後3時時点で帰国者数は約12万人に達しており、今後も増加が続くと予測されている。
政府は引き続き、帰国希望者への支援と労働市場への円滑な再統合に注力する方針である。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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