カンボジア税関、JICA支援の下でトレーナー育成研修を実施

カンボジア税関、JICA支援の下でトレーナー育成研修を実施
2025年12月12日(金)00時00分 公開
カンボジア税関、JICA支援の下でトレーナー育成研修を実施

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア関税消費税総局(GDCE)は、日本国際協力機構(JICA)および日本の税関当局の支援を受け、関税職員の能力向上と貿易業務の効率化を目的とした研修会を、2025年12月2日から5日にかけて首都プノンペンにて開催した。

 

本研修は「トレーナー育成(Training-of-Trainers、TOT)」をテーマに、国内の関税研修を担う職員およびその補佐者、計60人を対象に実施された。参加者は専門知識に加えて教育技術の習得を目指し、より効果的な指導力の向上を図った。

 

開会にあたっては、GDCE副総局長のファー・エンヴェン氏が主宰を務めた。

 

エンヴェン氏は、関税職員に求められる高い専門性と職業倫理の重要性を強調した上で、今回の研修で得られた知見を日常業務に積極的に活かすよう訴えた。また、国内外の講師陣との交流を通じ、実務に根ざした知識と技能を習得することの意義にも言及した。

 

研修では、教育課程の設計、教材開発、指導法の選定といった基礎的な教育スキルに加え、成人教育理論、授業運営、プレゼンテーション技術など多角的な内容が扱われた。

 

講師陣には、国立教育大学、プノンペン王立大学外国語学部の教育専門家に加え、日本の税関分野の専門家が名を連ね、国際的視点を交えた実践的な講義が展開された。

 

GDCEは、今回の研修で培われた知見と技能が、毎年実施されている関税研修制度の質的向上に大きく寄与すると期待している。

 

人材育成の継続的な推進は、貿易円滑化や税関業務の効率化を通じて、対外投資の促進、ひいてはカンボジアの国際競争力の強化に資するものであると位置付けている。

 

 

 

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