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<写真:Khmer Times>
カンボジア公共事業運輸省のペン・ポネア大臣は19日、日本国際協力機構(JICA)に対し、国道5号線(NR5)を同国のモデル道路として整備するための技術支援の継続を要請した。
この発言は同日プノンペンで開催された「交通安全教育における分野横断的協力」セミナーの開会式においてなされたものである。
ペン大臣は冒頭の挨拶において、過去数十年にわたってカンボジア政府が継続して取り組んできたインフラ整備の重要性を強調した。
その上で、首都と地方を結ぶ経済的連携の強化や物資輸送の円滑化を目指すと述べた。
また、フン・マネット首相が掲げる「道があれば希望がある」というスローガンに触れ、道路や橋梁の整備が国民生活の質の向上に直結するとする見解を示した。
さらにペン大臣は、国道5号線が交通安全試験の実施、利用者への教育的啓発活動、技術的検査の導入といった取り組みにおいて先行事例であると述べ、JICAの支援が単なる道路改修にとどまらず、円滑な交通の確保にも貢献していると評価した。
大臣は同プロジェクトを同省の重点施策として位置づけ、交通事故対策を含む包括的支援の継続をJICAに求めた。
一方、カンボジア政府は他の主要道路の整備にも取り組んでおり、今年中には国道48号線(NR48)が公式に開通し、プノンペンとコッコン州を結ぶこととなる。
また、国道10号線(NR10)も近く運用開始が予定されている。
JICAカンボジア事務所の讃井一将所長は、交通事故が世界共通の課題であり、カンボジアも例外ではないと指摘した。
近年、同国では交通事故の件数および死傷者数が増加しており、それが経済成長や医療体制への大きな負担となっていると述べた。
佐縫所長はまた、JICAとカンボジア公共事業運輸省が共同で進める「カンボジア幹線道路における交通安全改善プロジェクト」に言及した。
同プロジェクトは2021年3月に開始され、2025年7月までの実施が予定されている。
教育(Education)、工学(Engineering)、取締(Enforcement)の「3E」を柱とする安全対策を通じて、国道5号線における事故率の約25%削減を目標としている。
加えて、讃井所長は「3E」の原則が日本国内で顕著な効果を挙げていることを強調し、この取り組みが他国にとっても模範となり得るとの見方を示した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。