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<写真:khmertimeskh.com>
米ファストフード大手マクドナルドが、カンボジア市場への進出を本格的に検討していることが明らかとなった。
これは、同社のフランチャイズ・グローバル開発担当シニア・エグゼクティブ・バイスプレジデントであるアンドリュー・グレゴリー氏が、カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長を務めるソン・チャントール副首相との会談の中で言及したものである。
会談は11月3日、米イリノイ州シカゴにあるマクドナルド本社で行われた。
チャントール副首相は、カンボジアにおける若年層人口の多さ、都市化の加速、国際的な飲食文化の受容、ブランド輸入を後押しする政府の方針などを挙げ、同国の投資環境の魅力を強調した。
これに対しグレゴリー氏は、マクドナルドが新規市場に参入する際の「三本柱戦略(Three-Legged Stool Strategy)」を紹介した。
その内容として、第一に、運営経験と品質維持に関する長期的な取り組みが可能な現地フランチャイズパートナーの確保、第二に、国際基準に準拠した透明性と安定性のある供給網の構築、第三に、政策の安定性と投資環境の整備に対する政府の関与の重要性を挙げた。
マクドナルド側は、カンボジア市場への進出について現時点で具体的な日程や展開計画を公表していないものの、市場の成長可能性を高く評価しており、継続的な調査と準備を進めているという。
これに対しチャントール副首相は、同国へのマクドナルドの進出が雇用創出や食品衛生基準の向上など、多方面にわたる波及効果をもたらすとの期待を表明し、政府として全面的な支援を約束した。
マクドナルドは1940年に米カリフォルニア州で創業し、現在では世界100カ国・地域で約4万3000店舗を展開する世界最大級のファストフードチェーンである。
店舗の大部分はフランチャイズ方式で運営されており、最大の展開国は米国、中国、日本となっている。
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