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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア政府は2025年から2030年にかけての新たなコメ輸出戦略「ミルドライス市場拡大・輸出多様化戦略」を発表した。
これは近年のコメ価格下落に対応し、農家の所得安定と国際市場における競争力の向上を図るものである。
27日に行われた発表会では、アウン・ポーンモニロット副首相兼経済財務相が同戦略を公表し、9つの重点施策を提示した。
ここ数年、カンボジアのコメ市場は深刻な供給過剰に直面している。
2024年までの国際価格高騰を受けた国内生産の増加に加え、インドによる輸出禁止措置の解除、パキスタンの輸出再開などにより、国際市場への供給圧力が強まった。
加えて、フィリピンの一時的な輸入停止措置や、タイとの国境閉鎖といった要因が輸出に打撃を与えている。
こうした状況に対し、政府が示した9つの施策には以下が含まれる。
市場動向の監視体制強化、デジタル技術の導入促進、主要市場への依存回避策、農業インフラの整備、契約栽培の拡充、農家組織の支援、高付加価値品種のブランド化、「単一バリューチェーン」体制による関係者間の利益調整、そして省庁横断的な作業部会による迅速な政策調整である。
アウン副首相は、これらの改革が単なる価格対策にとどまらず、農民の生活安定、食料安全保障、さらには長期的な輸出競争力の基盤強化に寄与するものであると強調した。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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