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<写真:khmertimeskh.com>
在日カンボジア人を中心とする約300人が20日、東京都・大阪府・岐阜県の3カ所において、タイ政府および軍による「非人道的で無差別な攻撃」に対する抗議集会を開催し、強い非難の声を上げた。
参加者には留学生や技能実習生も含まれ、多様な立場からの訴えが行われた。
集会において参加者らは、タイ軍が陸・海・空から重火器を用いてカンボジア領内を攻撃し、同国の主権を著しく侵害していると非難した。
さらに、学校や寺院などの民間インフラに対する破壊行為が行われているとして、これを断固糾弾し、カンボジア政府への支持を明確に示した。
東京では激しい雨の中、「カンボジア軍への感謝」と記された横断幕を掲げ、参加者がシュプレヒコールを行いながら行進した。
集会では、民間人に多数の死傷者が出ているほか、50万人を超える避難民が発生していることに言及し、現状を「大規模な人道危機」と位置づけた。
この抗議行動においては、米国、中国、マレーシアの各国大使館、国際連合(UN)、欧州連合(EU)、日本の国会、外務省、各都府県議会など約20機関に対して、タイの軍事行動を国際社会が明確に非難し、即時停戦および和平的解決に向けた圧力を強めるように求める署名が提出された。
また、国際社会に対しては、利用可能な衛星技術や監視手段を用いて、いずれが先に攻撃を開始したかを独立的かつ客観的に検証するように訴えた。
加えて、国際的な監視体制の強化や、今後の武力衝突を未然に防ぐための枠組みづくりを求める声も上がった。
在日カンボジア人コミュニティによれば、タイ軍は12月7日以降、再びカンボジア領内での軍事行動を活発化させており、これに対する抗議行動は今回が初めてではなく、継続的に実施しているという。
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