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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの電子商取引市場において、ファッション分野が成長の牽引役となっている。
調査会社プロフィテンスが公表した最新の国別プロファイルによれば、ファッションおよび衣料品は全オンライン取引の37%を占め、最も人気の高い商品カテゴリーとなっている。
この成長の背景には、若年層を中心としたデジタル技術への親和性の高さと、ソーシャルメディアを通じた情報拡散がある。
とりわけFacebookやTikTokにおいては、インフルエンサーが消費者との直接的な接点となり、購買行動を活性化させている。
電子商取引市場全体の拡大も著しく、2025年には市場規模が9億7485万ドルに達すると見込まれており、前年からの継続的な成長が期待されている。
また、食品デリバリー分野も台頭しており、2024年には主要4社が1日あたり約5万3000件の注文を処理し、年間で3100万ドルの売上を記録した。
決済インフラに関しても進展が見られ、カンボジア国立銀行が推進するQRコード決済「KHQR」や、中央銀行による決済プラットフォーム「Bakong」によって、クメール・リエルを用いたデジタル決済が広く普及しつつある。
物流分野では、国際宅配大手DHLが登録業者26社中60%のシェアを占め、同市場をほぼ独占している。
消費者の間では配送の迅速さが重視されており、約6割が追加料金を支払ってでも早期配送を希望する傾向が明らかとなっている。
さらに、高級ブランドのオンライン市場参入も進行中であり、富裕層向けにデジタル戦略を駆使した販売手法への関心が高まっている。
マーケティング専門家のイダン・コーエン氏は、ブランドの信頼構築にあたっては、丁寧な梱包、迅速な顧客対応、返品のしやすさ、製品の正規性保証といった要素が不可欠であると指摘している。
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