国境紛争の被害状況、死者20人・避難民52万人超

国境紛争の被害状況、死者20人・避難民52万人超
2025年12月23日(火)00時00分 公開
国境紛争の被害状況、死者20人・避難民52万人超

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア内務省は12月21日、タイとの国境地帯で続いている軍事衝突による被害状況を発表した。

 

それによれば、12月7日以降の一連の攻撃により市民20人が死亡、79人が負傷し、52万5236人が避難を余儀なくされている。

 

避難者の内訳は、女性が27万4884人、子どもが16万7167人にのぼり、被害の深刻さが浮き彫りとなっている。

 

今回の攻撃は主に民間地域を標的としたものであり、砲撃に加えて空爆も実施されている。

 

タイ軍のF-16戦闘機による空爆も確認されており、各地の村落や基幹インフラが甚大な被害を受けた。

 

被害の具体的な内容としては、住宅103棟、学校5校、医療施設3カ所、市場1カ所、通信塔2基、寺院5カ所、ホテル3軒に加え、複数の公共施設や民間施設、橋梁、燃料供給設備、農業関連施設および倉庫などが含まれている。

 

政府は、こうした攻撃によって多くの国民が自宅や学校を離れ、極めて厳しい避難生活を余儀なくされていると強調した。

 

フン・マネット首相は、中国政府の特使との会談において和平の必要性を訴えるとともに、同日にマレーシアで開催されたASEAN外相特別会合を歓迎した。

 

同会合では、域内の緊張緩和と平和的関係の早期回復が議題として取り上げられた。

 

カンボジア内務省は、タイ側に対して国際法およびASEANの基本原則に則った外交的対話の再開を求め、平和的解決に向けた建設的な努力を促した。

 

また、困難な状況下において国民が示す団結と政府への支持を称賛し、今後も国家の主権と領土保全を守るために国民の連帯を呼びかけた。

 

 

 

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