タイ・カンボジア国境、安全保障措置進展まで閉鎖継続

タイ・カンボジア国境、安全保障措置進展まで閉鎖継続
2025年09月16日(火)00時00分 公開
タイ・カンボジア国境、安全保障措置進展まで閉鎖継続

<写真:khmertimeskh.com>

 

タイ外務省がカンボジアとの国境閉鎖措置を引き続き維持する方針を発表した。

 

この決定は重火器の撤収、地雷除去、オンライン詐欺への共同対策という3つの優先課題において、具体的な進展が確認されるまで措置を継続するという立場に基づいている。

 

先週、カンボジアのココン州において、タイ・カンボジア国境合同委員会(GBC)の特別会合が開催され、停戦の再確認とともに、安全保障および人道的課題に関する複数の合意がなされた。

 

特に地雷除去については、1週間以内に合同調整委員会を設置し、試験的な除去区域を設定した上で、1カ月以内に実作業を開始する計画が策定された。

 

オンライン詐欺への対策としては、両国の内務省および警察関係者による合同作業部会が立ち上げられた。

 

タイ側はすでに、カンボジア国内で活動する60カ所以上の詐欺拠点に関する情報を共有しており、これに基づいた対処が今後進められる見通しである。

 

次回の調整会合は9月16日にサケオ県で実施される予定である。

 

今回の会合では、以下の4点についても協議が行われた。

 

  1. 重火器や高威力兵器の国境地帯からの撤収および再配置に関する期限の明確化
  2. ノンチャン、サケーオといった係争地域における行政整理に向けた共同機構の活用
  3. 偽情報や挑発的発言の抑制による地域の緊張緩和
  4. 低緊張地域に限定した物資輸送のための一部国境開放の可能性検討

 

しかしながら、これらの合意が成立したにもかかわらず、タイ外務省報道官であるニコーンデート・バランクラ氏は「3つの優先課題における具体的成果が確認されるまで、いかなる国境通過や貿易緩和も実施しない」と明言している。

 

次回の特別会合は30日以内にタイ国内で開催される予定である。

 

 

 

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