プノンペンに中国系ナイキ工場進出

プノンペンに中国系ナイキ工場進出
2019年03月11日 00時00分 公開
プノンペンに中国系ナイキ工場進出

6日、Shenzhou Internationalグループはカンボジアで2番目となるナイキ製品の製造に特化した工場の起工式を開催した。同国への投資総額は、1億5000ドル(約170億円)に上ったという。

 

「Shenzhou International Cambodian Marvel Garment」と名付けられた今回の工場は、プノンペン国際空港からわずか15kmの場所にあるプノンペン特別経済特区内に位置している。

 

Shenzhou Internationalグループは中国最大の垂直統合型ニット製造メーカーで、カンボジアでのナイキ製品の製造は2005年から行われている。

 

Shenzhouグループ社長のMa Jianrong氏によると、カンボジアは同社にとってもナイキにとっても重要な生産拠点になっているという。

 

「海外市場の重要な拠点として、当社は2005年よりカンボジアでの製造に注力してきた。カンボジアは、今では最も成功した拠点の一つとなっている」と同氏は語った。

 

同氏はさらに「カンボジアに進出してから14年が経つが、カンボジア政府から受けた支援や従業員の献身な働きぶりには深く感謝している」と続けた。

 

カンボジア市場に対する同社の期待は年々高まっているという。また、同氏はカンボジアでの拡大計画は一帯一路構想に沿ったもので、カンボジアが地域のサプライチェーンにおいて重要な役割を担うだろうと続けた。

 

「当社はここ数年景気が良く、国際市場のバイヤーは当社に関心を持っている。今では互いに信頼できるパートナーとなった」と式典で述べた。

 

 

「カンボジアの発展は、Shenzhouグループの顧客への還元とShenzhouグループの目標達成に大きな影響力をもっているため、これからも投資を惜しまない」と同氏は加えた。

 

式典の議長を務めたHun Manet中将は、カンボジアの投資家に対して友好的な政策、同国は賃金が安くて若い労働力が豊富であり、そして国が迎えている経済成長を強調したという。

 

「これらを含めた様々な要因がShenzhou社という大企業をカンボジアに惹きつけた。またShenzhou社とNikeの提携により、カンボジアはNike製品の生産および輸出拠点となった」とHun Manet中将は話した。

 

「新規工場建設による、生産量と雇用の増加を誇りに思う。また政府の支援により、Shenzhou社はカンボジアでの事業拡大を続けると確信している」とHun Manet中将は加えた。

 

Nikeの副社長Mark Griffie氏によると、14年前の提携以来、Shenzhou社は3つの国で事業展開し、Nikeの最大かつ最も重要なアパレルサプライヤーの1社に成長したという。

 

同氏によると、ナイキは2007年にカンボジアのShenzhou社から初の出荷を受けたと述べた。

 

「カンボジアでのビジネスは驚異的に成長しており、今日では3000人以上の従業員がナイキ製品を製造している」と語り、カンボジアで製造されるナイキ製品の大半はヨーロッパの顧客に提供していると続けた。

 

「カンボジアはShenzhou社にとってもナイキにとっても重要な国だ。今回新しく工場が建設されることで、今後もカンボジアで成長し続けることを楽しみにしている」と述べた。

 

出典:KHMER TIMES

 

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