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10日、政府高官は元最大野党党首のサム・ランシー氏を非難した。同氏はフン・セン首相を、現在政情不安が続くベネズエラのマドゥロ大統領と同様に違法な統治を行なっていると糾弾していた。
サム・ランシー氏はFacebookに「カンボジア救国党(CNRP)は国際社会がベネズエラのマドゥロ大統領とカンボジアのフン・セン首相2人が国家代表として正当ではないと認めてくれることを願っている。両者は独立したオブザーバーから非難されているなかで、違法な選挙を権力を用いて実施している」と投稿した。
ランシー氏は2015年にカンボジアからフランスに自主亡命し、現在もフランスに住んでいる。
10日、カンボジア政府広報担当のPhay Siphan氏は、ランシー氏が国際社会をカンボジア政府と対立するように仕向けることはできないだろうと話した。
「ランシー氏の発言は同氏が絶望下にいることを表しているだろう。昨年の総選挙で与党のカンボジア人民党(CPP)が国民議会の125議席全てを獲得し、カンボジア国民はすでに民意を示した。総選挙では有権者の80%以上が投票した」と語った。
Siphan氏はカンボジアとベネズエラでは政治的な状況が異なっていると話した。
同氏は「カンボジアはベネズエラのように選挙で混乱は起きていない。カンボジア人は全員平和と政治的安定を求めている。国民は野党が求めていることに関心を持たないだろう」と続けた。
10日、法務省広報担当のChin Malin氏はサム・ランシー氏を自己本位だとして非難した。
同広報担当は「国民はランシー氏が自己本位な政治家であると認識している。ランシー氏は外国によりカンボジアに制裁を加えてほしいと考えており、常に個人的な利益を優先している。カンボジアは国民の大半が選挙で投票を行なった合法な国家で、ベネズエラとは異なっている」と語った。
「ランシー氏らは法を犯して亡命し、他国にカンボジアに制裁を与えるように求めている。国際社会は国家が合法であるかどうかや国家の外交関係、またカンボジア国民の利益を重視するだろうと私は考えている」と続けた。
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