CNRP元党員、政治活動違反容疑で召喚か

CNRP元党員、政治活動違反容疑で召喚か
2019年05月07日 00時00分 公開
CNRP元党員、政治活動違反容疑で召喚か

<最高裁判所により元野党のカンボジア救国党(CNRP)は解散させられた(KT/Chor Sokuntheaより)>


野党カンボジア救国党(CNRP)の元党員約20名が、最高裁判所による解散命令に違反したとしてBattambang州裁判所に召喚された。


2017年11月、最高裁は元党首のケム・ソカ氏が反逆罪で逮捕されたのを受けて当時最大野党であったCNRPを解散させた。また、党員118人の政治活動を5年間禁止した。


6日、州検察のKy Bunnara氏が署名をした文書によると、元党員の24人が最高裁の決定に反して解散した党で政治活動を行ったとして召喚したという。この件に関してBunnara氏はコメントを発表していない。


元CNRPコミューンの責任者であるKhan Bunpheng氏によると、2018年に元党員がレストランに集まり、サム・ランシー氏の党首任命に関して話し合っていたことが原因で今回召喚されたという。


Bunpheng氏は「集まったことは政府に対抗する訳ではなく、違反の行動でもない」と語った。


8日、Battambang州のコミュニティ責任者だったChea Chiv氏も招集されたが、同氏は政治活動には既に関わっていないと話したという。


Chiv氏は「違反している行動がわからない。自分はもう一般市民でありCNRPの職員ではない。なぜ裁判所が再度自分への事情聴取をするのだろうか?」と続けた。


CNRPの元職員であるThong Saroeun氏は、今回召喚された理由は不明だが、裁判所に出頭するつもりだという。


「CNRPの解散後政府を批判する発言は行っていない。なぜ裁判所が招集したのかわからないため、裁判所に足を運んで確認する予定だ」と述べた。


評議員やコミューンの責任者というような元地方職員の弁護人をつとめるSam Sokong氏は元地方職員は政治活動のための集会を行っていないとつづけた。


Sokong弁護士は「彼らが最高裁の決定に違反しているはずはない。共に働いていた友人とただ集まって会話を楽しみ、ソーシャルメディアに様子を投稿しただけだ」とつづけた。

 

同氏は、もし有罪判決が言い渡された場合、6ヶ月以下の懲役または2500ドル(約28万円)の罰金が言い渡され、より多くの関係者が招集されるだろうと話した。

 

「24人が最高裁の決定に違反し、政治活動に参加したとして招集された。今後数日間で多くの関係者が招集されるだろう」と同氏は述べた。


6日、CNRP元党員のOu Chanrath氏は、今回招集される24人は最高裁が政治活動を禁止した元党員の名簿に含まれていないと話した。

 

また、同氏はCNRP元党員がBattambang州で積極的に活動しており、今回の招集はその他の地域にいる野党関係者への警告を示しているとも続けた。


同氏は「今回の招集は政治の状況を示している。招集されたメンバーは意見をしっかりと表明するべきだ」と述べた。

 

出典:KHMER TIMES

 

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