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ビール広告はカンボジアの広告業界において最も成長している分野だ。
人々がビールを何杯飲んだかわからなくなるのと同様に、ビール会社やサプライヤーがどれだけの予算をメディア広告に費やすか測定できていないという。
カンボジアの調査会社であるIndochina Researchによると、カンボジアのビール会社の広告予算は昨年大きく成長した。地域市場調査会社は昨年、ビールの広告費用は19%増加し、33億ドルにのぼったという。
Indochina Researchでベトナムとカンボジアの市場調査を担当しているシャビア氏はこの数字には広告費全体の大部分をしめるコンサートやスポーツイベントでの広告費用は含まれていないが、ビール会社がそれぞれのビールの広告に対しておおよそどれだけのお金を費やしているかがわかると話した。
「全体的な予算は別として、今回のレポートは各社がメディアを通じてブランディングにどれだけ力を入れているかの客観的な考えをもたらしてくれる」と同氏は話した。
シャビア氏によると、2016年カンボジアで広告設置が多かったビールはGanzbergで、57,117箇所に設置されたという。このうち28%はテレビにおける広告だった。2番目に広告設置が多かったのは34,947箇所に設置されたCambodia Beerで、Angkor Beerが26,448箇所で3番目に多かったという。
カンボジアにはAngkorやBayonを生産するCambrew社、Cambodia beerを生産するKhmer Beverages社、Tiger Beerを生産するCambodia Brewery社のビール会社大手3社が存在する。
今月始め、Cambodian Brewery社は生産量を増加させるため1億ドル規模の工場の操業を開始し、Heinekenをライセンスの下で醸造開始した。
Heineken独自のデータによると、カンボジアにおけるビール消費量は年間610万ヘクトリッター、1人当たり38.6へクトリッターだという。この数字はヨーロッパ諸国には及ばないが、カンボジアはアセアン諸国において、最もビールを消費している国の一つである。
カンボジアで最も大きいテレビ局のマーケティング・マネージャーであるスレン氏はビールには他のどの製品より多くの広告予算が割り当てられていると話した。ビール以外で広告予算が高いのは通信会社、ノンアルコール飲料だという。
「ビール市場において言えば、広告無しでビールを売ることができない」とスレン氏は話し、市場の競争激化と比例して広告予算も膨らんでいると続けた。
「各社がより多くの広告予算をもつということは、それだけ売れているということだ」とスレン氏は話した。
また、スレン氏はIndochina Researchが発表した出版広告やテレビ広告に対する広告予算である330万ドルという数字は少し低いと話した。同氏が正確な数字を明かすことはなかったが、コンサートやスポーツイベントなどにおける広告を含めば広告予算は年間約2000万ドルにのぼると話した。
Khmer Beverages Ltdの広報責任者であるイム氏は同社が年間約1000万ドルを広告に費やしていると明らかにした。
「我々のCSR(企業の社会的責任)予算だけで、年間100万ドルにのぼる。」とイム氏は話し、 Indochina Researchの発表した数字は少し保守的だと加えた。
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