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<釈放後のケム・ソカ氏(Facwbook)より>
9月13日(木)、欧州議会(EP)はカンボジア政府に対して、元野党党首のケム・ソカ氏の起訴をすべて取り下げるよう要請した。健康状態が悪化したことで釈放されたことは進展ではあるものの、依然行うべきことがあるという。
カンボジア政府は欧州議会の要求は偏った考えに基づいていると非難している。
フランスのストラスブールで開催された欧州議会は、労働権など人権の尊重や言論・身体の自由を保証することはEUの特恵関税制度を維持するために必要不可欠だと主張した。
欧州連合外務相であるFederica Mogherini氏は「我々はカンボジア政府に対して政府に反対する活動などで逮捕された政治活動家のすべての起訴を取り下げることと118人の元野党党員の政治活動を解禁するよう要請した。野党に所属し、2017年7月に行われた選挙で当選した地方議員を復職させるべきだ」とEUの立場を明確にした。
また、カンボジア政府に対し、追放された野党党員や活動家、海外に亡命した人権活動家の安全な帰国を保証することも要請したという。
状況が改善しなければ欧州議会は具体的な目的に絞った措置を検討している。「我々はカンボジア政府が自由な議論や政治的競争が再度行われること、自由で独立した市民社会が尊重されることを期待している」とコメントしている。
カンボジア政府は、EUからの要請を人民主義の政治家による真実ではない主張や誤った情報、政敵やNGO団体による政策についての偏った報告に基づくものであると批判している。
カンボジアのEUに対する声明には「カンボジア政府は問題をうまく避けている。もし会ったことのないEUのメンバーに人権や民主主義に関することを要請されたならば、どのように欧州議会は完璧で理想的な行動をカンボジアから期待できるだろうか?」という内容が含まれていたという。
「欧州銀行監督局(EBA)に準拠するための条件に従うと、今回の要請は知識がほとんど知られていない社会において、カンボジア政府が行ってきた領土問題や福利厚生、産業関係に関する複雑な問題を解決するための絶え間ない努力を故意に無視することになる」とつづけた。
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