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7月31日に発表されたカンボジア選挙管理委員会(NEC=National Election Committee)の声明によると、29日に行われた総選挙において、選挙に対する異議申し立て(election complaints)が合計で2206件提出されたという。異議申し立てのほとんどは民主連盟党(LDP=League for Democracy Party)によって提出されたものだ。
選挙管理委員会広報担当のHang Puthea氏によると、計2206件の異議申し立てのうち、2175件はLDPが、31件は有権者やその他政党が提出したという。
選挙管理委員会は国民に、投票用紙の中で票を入れたい政党にシンプルなチェック(✔︎)をつけるように促し、それ以外のマークをつけた場合は無効票とみなすと選挙前に告げていた。
Puthea氏は「我々は選挙前に有権者に対してシンプルなチェック(✔︎)をつけるようにお願いしていた。それにもかかわらずLDPのメンバーは我々に反抗し、変なマークを書き記した。LDPの行動は理解できない」と語った。
同氏は「選挙管理委員会はLDPの異議申し立てをしりぞけることになる。なぜならLDPの行動は法に基づいたものではないからだ」と述べた。
また、LDPはカンボジア国内における各自治体の選挙管理当局を、選挙を実施するにあたって協力的ではなかったとして非難した。
LDP事務総長のChin Thon氏によると、総選挙がスムーズに行われたというのは虚偽の情報だという。実際、多くの選挙監視員は選挙プロセスを確認することを禁じられており、選挙の透明性が疑われている。
同事務総長は「私は選挙の透明性に関する異議申し立ての数は、正しく調査すれば2206件に留まらないと思う。ただ、重要なのは異議申し立てをおこない、抵抗する姿勢を示したことだ。今後も、NECが耳を傾けようが傾けまいが選挙の透明性に関して非難を続けていくつもりだ」と述べた。
これまで、LDPは、有効票と認定されるのは投票用紙にシンプルなチェック(✔︎)をつけた場合のみという発表を受け入れない姿勢を見せていたが、選挙管理委員会はこれを認めなかった。
LDP党首のKhem Veasnaは、投票で政党を選ぶ際に用紙に政党のシンボルマークを記載すべきだと主張してきた。
選挙管理委員会の発表によると、LDPは計30万8292票を獲得し、与党カンボジア人民党(CPP=Cambodian People's Party)とフンシンペック(Funcinpec)党に次いで3番目の得票数だったという。
出典:KhmerTimes
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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