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フン・セン首相はニューヨークで開かれた国連総会で一般討論演説を行い、世界各国のリーダーの前でカンボジア総選挙や他国による内政干渉について言及した。
首相は、カンボジア政府は法のもと複数政党が参加する民主的な選挙を行い、国民は自身の意思でリーダーを選出したと述べた。2018年の総選挙では20の政党が参加し、高い投票率を記録した。選挙の投票は強制的であったわけではなく、また暴力事件なども発生しなかったという。首相は総選挙の結果のもと合法的で民主的な政治が行われていると強調した。
また、首相は「総選挙によって、国民は平和や秩序、長期的で持続的な経済発展を望んでいることが再確認された」と語った。
一方で、首相は、総選挙の実施過程に言及、また選挙結果を疑問視するを文書を記しカンボジアの内政に干渉してくる外部の存在を指摘し、「このような内政干渉は国民の意思を侵害するものだ」と語った。
さらに、国際的な政治への影響力を高めることを目的とした一方的な制裁が強国の好む武器となっている。この制裁は主権を有する国家にとって残酷であり、中には「人権」を侵略の大義名分としている国もあると述べた。
「昨今、強国が人権という大義名分のもとに自国の意思を押し付け、他国を侵略する足がかりとしており、極めて遺憾だ。我々は国連総会という場を通して、世界の全ての国が一つの政治モデルに従うということはないと認識する必要がある。強国は小国に対して統治方法を強制してはならない、なぜなら小国には小国の統治方法や合法的な要求が採用されるべきであり、それにより国民のアイデンティティが保たれるのだから」と首相は続けた。
最後に、首相は独立性が重視される時代においては互いに干渉し合う姿勢は古いと指摘し、全ての国家は強国か小国かにかかわらず他国を尊重し、また国際法と国際連合憲章に従わなくてはならないと述べた。
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