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3月1日、フン・セン首相は「一つの中国」原則を支持すると改めて強調し、台湾の独立に反対する立場を表明した。
中国企業が5000万ドル(約55億円)を投資して設立したカンボジアー中国友好Tboung Khmum病院落成式において、フン・セン首相は、カンボジアは台湾が中国の一部であるとの認識を継続して持ち続けると話した。
フン・セン首相は「中国は独立した主権国家で、台湾が中国から引き離されることはない。チベット自治区や新疆ウイグル自治区と同様、私は台湾を中国の一部であるとの立場をとる」と語った。
「台湾はあくまで中国の一部だ。我々は台湾企業がカンボジア国内でビジネスを行うことを許可しているものの、台湾の国旗が掲げられることはない。中国の国家主権を尊重することは同時にカンボジアの国家主権を尊重することでもある」と続けた。
首相は演説の中で、中国とカンボジアはあくまで友好国同士にすぎないと話した。
「国民には、カンボジアは決して中国の支配下にいるわけではないと理解してほしい。中国はカンボジアを支配下に置こうとはしていない。中国の外交政策はあくまで各国と友好関係を結びたいというものにすぎない」と語った。
「他国の支配下に置かれたい国家は存在しないだろう。以前中国大使や国民の前で話したことの繰り返しとなるが、中国はどの国家への干渉も行なっていない。これは私からの国民、そして世界各国へのメッセージだ」と続けた。
3日、Royal Academy of Cambodia’s International Relations InstituteディレクターのKin Phea氏は、フン・セン首相は中国の国家主権を守っているのだと話した。
同ディレクターは「フン・セン首相の演説は、国民が国内で急増する中国人や中国企業による投資に対して懸念を抱いていることを受けたものだろう。我々は『一つの中国』原則を支持しており、もし台湾の国旗を国内で掲げてしまったら台湾の独立を認めることとなってしまう」と語った。
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