フンセン首相来日へ、国際交流会議に参加

フンセン首相来日へ、国際交流会議に参加
2019年05月27日 00時00分 公開
フンセン首相来日へ、国際交流会議に参加

フンセン首相は東京で開催される第25回国際交流会議「アジアの未来」などのイベントに出席するため、29日に来日する予定だ。


外務省は25日、フンセン首相がPan Sorasak商業大臣やその他の政府高官およびカンボジア商工会議所のビジネスリーダー等を引き連れ日本へ訪問するとの声明を発表した。


首相は、「新世界秩序の追求 - 無秩序の克服」というテーマで基調講演を行う予定だという。

 

また、近年の世界的問題やカンボジアが世界の平和や調和、繁栄の共有に対してどのように取り組んでいるかについて、首相の見解を共有する。


外務省によると、フンセン首相は安倍晋三首相と会談し、二国間や地域および国際的問題についての議論を予定している。

 

さらに、カンボジアは混載貨物専用倉庫(CFS)の建設や奨学金を通じた人的資源開発のための493万ドル(約5億4000万円)の無償支援を受ける見通しだ。


そのうち、CFS建設を目的とした経済社会開発プログラムの実施に180万ドル(約2億円)、人的資源開発奨学金プロジェクトの実施に310万ドル(約3億4000万円)が充てられるという。

 

フンセン首相は、来日中に日本高官との会談も予定している。

 

「東京に滞在している間、フンセン首相は多くの日本高官と会談し、様々な日本企業代表者から個別に訪問を受ける予定である。」と外務省は伝えた。


首相は、日本貿易振興機構(JETRO)やみずほ銀行と連携して、カンボジア開発評議会が主催するカンボジア投資セミナーで投資家に対して講演会を行う。


フンセン首相は、27日にバンコクの国連カンファレンスセンターで開催される第75回国連アジア太平洋経済社会委員会への出席後に来日する予定だという。

 

フンセン首相は、昨年10月にも東京で開催された第10回日メコン首脳会議に出席するために来日し、皇后両陛下との面会をしていた。


カンボジア王立アカデミー国際関係研究所のKin Phea所長は、26日、日本とカンボジアは戦略的パートナーシップを結んでおり、両国がより緊密な関係を築くことを期待していると述べた。


「日本はカンボジアに圧力をかけ、日本が望むことを強制するためにその影響力を使うことはないだろう。フンセン首相の来日により、両国の関係がより強化されることを期待している」とPhea所長は語った。


また、今回の来日について「現在の政府が合法的であり、日本政府が野党ではなくカンボジア政府との協力を望んでいる兆候が示されている」と所長は話した。

 

出典:KHMER TIMES

 

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