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<政府は電力供給を増加させるため行動を起こしている(KT/Chor Sokunthea)>
6月3日、フンセン首相は政府が電力供給の増加に取り組んでいるため、来年はカンボジアが電力不足に陥らないことが期待されていると発表した。
同日、Koh Pichで行われた卒業式でフンセン首相は、政府は2019年の電力不足という経験を活かし、大量の水が必要になる水力発電に依存しない発電方法を実行すると述べた。
同首相は、2019年の乾季は明け、雨も降るようになったため電力不足が解消されたことにも言及した。
フンセン首相によると、カンボジアは水力発電所を稼働させるための水が充分ではないため、電力供給も安定しないという。
同首相は、乾季以前、水力発電所は1日あたり1400メガワットの電力を発電することが可能だったが、ここ数ヶ月は1日あたり100 〜200メガワットしか発電できていないという。
また、6月3日夜、水力発電所では600メガワットが発電されたものの、充分ではないと続けた。
同首相は「今年の電力不足の経験から学び、来年には同じ問題に直面しないように改善案を考えて実行する必要がある」と述べた。
フンセン首相は、水力発電に頼るだけでなく、政府は太陽光発電や火力発電、近隣諸国からの電力供給などで対策する必要があると続けた。
同首相によると、現在、カンボジア国内で3ヶ所の火力発電所が稼働しており、それぞれ1日あたり370メガワットの電力を発電することが可能だという。また、130メガワットの電力を発電できる新たな火力発電所も建設予定だ。
2020年、電力不足を解消するため、プノンペンには200メガワットを発電できるジェネレーターが設置される予定だ。フィンランド製とドイツ製のジェネレーターが採用されるという。
同首相は「政府は10月までにジェネレーターを購入する予算を承認した。来年、プノンペンで電力不足に直面することはなくなるだろう」と語った。
先週の日本訪問中、フンセン首相は安倍首相と会談し、ラオスからカンボジアへの送電線建設プロジェクトに関する資金援助について話し合った。
3日、鉱業エネルギー省のVictor Jona氏は、カンボジア政府が来年に向けた電力不足対策を開始していることを明らかにした。
Victor Jona氏は「当面の対応として、政府は400メガワットを発電できるジェネレーターをKandal州に設置することを計画している」と述べた。
3日、プノンペンでコーヒー店を営むSous Panhaさん(30)は、3月〜4月は電力不足のため経営に影響がでるため、フンセン首相の来年はプノンペンで電力不足に陥らないという発言を歓迎すると語った。
Panhaさんは「3月〜4月は半日だけ停電になることが多く、ときには朝から晩まで停電することもある」と続けた。
出典:KHMER TIMES
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