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11日、Sar Kheng内務大臣は物流会社の経営者らに対し、ドライバーを雇用する前に薬物検査を行うよう呼びかけたという。
11日に行われたTboung Khmum州での演説で、Kheng内務大臣は、薬物検査はカンボジア国内の交通事故を減少されるために行われると述べた。
同内務大臣によると、薬物使用による交通事故を防止するため、物流会社は薬物検査を行う必要があるという。
同内務大臣は「全ての物流会社が会社の利益だけでなく、ドライバーの体調やカンボジア国内の交通安全を考慮する必要がある。ドライバーは道路を利用する他の国民のことも考えるべきだ」と述べた。
同内務大臣によると、カンボジア国内の交通事故で1日あたり5人が亡くなっているという。交通事故の主な原因は、スピード超過や交通違反、薬物使用が挙げられる。
また、同内務大臣は「毎日、交通事故のニュースが耳に入り、減る様子がない。車両の数は増加しており、交通事故の増加も懸念されている。交通事故発生件数を最小限にする対策を考える必要がある」と続けた。
同内務大臣は、ドライバーは交通法を遵守し、注意して運転する必要があると続け、ドライバー同士が寛容になることで、事故が減少すると語った。
12日、Rith Mony Bus Company社担当者のSam Vichet氏は、同社に100人のドライバーが登録しており、ほぼ毎月薬物検査を行っていることを明らかにした。
同氏は「毎月、ドライバーに対し薬物を使用していないかどうか検査を行っている。薬物使用を行ったドライバーがいた場合、そのドライバーは解雇し、二度とバスの運転をさせない。薬物が原因で交通事故が発生するのは恐ろしい」と述べた。
また、同氏は、Rith Mony Bus Company社が常に交通ルールの普及に務め、免許の確認を行い、飲酒運転や薬物使用を行わないよう呼びかけていると続けた。
<11日、Tboung Khmum州で行われた交通安全イベントで、Sar Kheng内務大臣が演説する様子(KT/Chor Sokuntheaより)>
同氏は「薬物検査だけでなく、ドライバーに対しアルコール検査も行っている。Rith Mony Bus Company社は利用者の安全を重視している。これらの取り組みにより、Rith Mony Bus Company社を信用してくれるよう願っている」と続けた。
Road Safety Institute(道路安全協会)のKong Ratanak氏は、全ての会社でRith Mony Bus Company社のように検査を実施すべきだと主張した。
同氏は「薬物やアルコールの影響を受けた状態で運転することは危険で、事故も発生しやすい。歩行者はドライバーが原因で亡くなる場合もある。1日あたり5人が交通事故で死亡している現状を受け入れるべきではない」と続けた。
Kep州職員のKen Satha氏によると、多くの事故はプノンペンからKep州へ向かう道路で発生しているという。
同氏は、交通事故により、家や車が破壊され経済に影響がでるだけでなく、住民が孤児や未亡人になる可能性もあり、交通事故がKep州で多く発生することを懸念していると述べた。
同氏は交通事故を減らすため、州の担当部署が道路を監視し、ドライバーに注意を呼びかける必要があると続けた。
同氏は「州の担当部署が、車両の監視やドライバーへの交通法の教育により、啓蒙活動を強化する必要がある」と付け加えた。
Kampong Cham州職員によると、2018年にドライバー187人のうち36人にドラッグの陽性反応が出たという。
10日、Kampong Cham州警察のEm Kosal氏によると、同州警察は事故を減少させるため、関係各局と定期的に会議を行っているという。
同氏は「コミューンや村の安全に関する会議を行っている。道路を走行するドライバーの検査を行うこともある」と述べた。
国家交通安全委員会(NRSC)によると、2019年1月〜3月にカンボジア国内で1076件の交通事故が発生したという。
2018年、カンボジア国内で交通事故により1761人が死亡、4771人が負傷したという。
出典:KHMER TIMES
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