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<10日、会社設立に際してスピーチを行なったLyLy Kameda社のKeo Mom会長の様子(写真提供:LyLy Kameda)>
日本の亀田製菓と地元菓子メーカーのLyLy Food Industryの合弁企業であるLyLy Kamedaは8月10日、カンボジアでの事業を開始した。
工場はプノンペン郊外のPorsenchey地区にあり、米菓やその他のスナックを製造する予定だ。
亀田製菓は合弁会社の51%を、LyLy Food Industryが49%を保有している。同社の初期資本は約1600万ドル(約17億円)だ。
亀田製菓による海外事業は、タイやアメリカに続いてカンボジアが6カ国目だ。カンボジアに工場を持つ日本の製菓メーカーは、亀田製菓が初だ。
LyLy KamedaのKeo Mom会長によると、工場では年間3000トンのクラッカーとスナック、5種類のクラッカーを生産できるという。
Mom会長によると、1月から工場を稼働させ、多くはオーストラリアやニュージーランドに輸出されているという。また、同社は新しい市場の開拓を検討しているという。
同氏は「毎日、オーストラリアとニュージーランドに40フィートのコンテナを輸送している。現在、中国、カナダ、米国への輸出を検討している」と語った。製品はシアヌークビル自治港を経由し、シンガポールを通過してから最終目的地までに約1か月を要するという。
LyLy Food Industryは今回の新しい工場の他に、独自のクラッカー工場を所有している。Mom会長は、同工場で生産されたクラッカーの65%が輸出されていると説明した。
亀田製菓代表取締役会長兼CEOの田中通泰氏は「カンボジアは地元の米から作られた輸出品に対して特恵関税を設けているため、カンボジアでの生産拠点拡大を決定した」と述べた。
「また、パートナーであるMom氏は、この業界に大きな情熱を示している」と同氏は語った。
工業手工芸省のCham Prasidh大臣は、新会社は国の輸出を促進し、米以外の農産物の使用を開始するよう促したと述べた。
同大臣は、カンボジアがグローバルなバリューチェーンへの参入を促すため、より多くの日本企業が地元企業と提携することを望んでいることを表明した。
「日本には優れた投資政策があるため、多くの日本企業が投資している。カンボジアの市場は、外国人投資家に完全に開かれているため、地元企業と提携する必要が無いかもしれないが、 LyLy Kamedaのような合弁会社を歓迎する」と同大臣は述べた。
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