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<成長するプノンペン都市部の空撮(写真提供:KT/Chor Sokunthea)>
経済面でカンボジアに関する良いニュースばかりではない。
世界銀行が発表した2020年版の世界ビジネス環境ランキングでカンボジアは昨年から6つ順位を落とし、190カ国中144位となった。
2019年版の同ランキングにおいてカンボジアは190カ国中138位であった。2018年は131位であったため、カンボジア政府が外資ビジネスの投資誘致をしているにも関わらず数年でランクを下げ続けている。
世界銀行の発表した2020年版のビジネス環境ランキングでは、新規参入、建設許可取得、電気供給、資産登記、融資獲得、投資家保護、納税、国際貿易、契約履行、破綻処理の10の指標に基づいて順位付けがされている。
1位はニュージーランドで、2位から順にシンガポール、香港、デンマーク、韓国、アメリカ、ジョージア、イギリス、ノルウェー、スウェーデンと続いている。
東南アジアでは、ラオスとミャンマーがそれぞれ154位、165位でカンボジアを下回る結果となった。
マレーシアは順位が高く12位で、 タイが21位、 ブルネイが66位、ベトナムが70位、インドネシアが73位、フィリピンが95位となった。
政府機関によって引き上げられた規則コストがカンボジアのランクを下げた要因となっている。
「カンボジア労働職業訓練省でのビジネス登記費用が引き上げられた事でカンボジアにおける事業開始のハードルが上がった」と世界銀行の報告には記載があった。
昨年は建築許可取得に関する費用が引き下げられた事が世界銀行から評価されていた。
カンボジア経済に詳しい国際的な経済専門家はカンボジアには改善が必要なエリアが多くあり、ランクを上げるためには改善を実施しなければならない。
WS Asia Pacific社の企業投資・開発部門のFrederic Chan氏はカンボジアにはビジネスビザ取得と外国人従業員採用に関する様々な制約が存在すると述べた。
「ビジネスビザを取得する前にビジネスを立ち上げなくてはならない。特に家族を連れてくる場合には費用がかかる」と同氏は語った。
「カンボジアには外国人人材が必要だ。外国人の雇用を容易にするため、規制を無くすか緩和する必要がある」と同氏は続けた。
世界競争力報告(GCR)における今月のカンボジアの順位は昨年の110位と比べ106位に上昇した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。