カンボジア、中国とFTA協定を締結 両国関係の緊密化進む

カンボジア、中国とFTA協定を締結 両国関係の緊密化進む
2020年10月14日 13時49分 公開
カンボジア、中国とFTA協定を締結 両国関係の緊密化進む

<写真:Caixin>



12日、カンボジアは中国とFTA(自由貿易協定)を締結した。

両国の担当閣僚がオンラインで協定締結の手続きを行い、カンボジアを公式訪問中の中国の王毅外相とフンセン首相がそれに立ち会ったという。

 

カンボジアをめぐる国際情勢については、人権問題などで欧州連合(EU)が制裁を加えるなど、懸念が高まっている中、カンボジアは中国への依存度を一層強めている 。

両国は1年以内のFTA協定の発効を急いでいるという。

 

ロイター通信の報道によると、FTA協定は通商、観光、農業などの分野を網羅しており、両国はそれぞれ相手国の製品に対する関税を引き下げる方針だ。

今回締結されたFTA協定の交渉は両国が昨年末から交渉を開始しており、1月からは本格的な交渉が開始されたという。

通常であれば4年程度かかることも少なくないFTA交渉がわずか半年余りで1年未満で締結されたのは異例の早さ。

 

FTA協定の締結により、カンボジアでは中国への輸出が年間約25%増加すると見込まれている。

報道によると、王毅外相はポストコロナ時代を見据え、両国の関係について全方位でさらに強化したい意向を示し、国際情勢が変わろうとも中国はカンボジアの側に立つと話した。

それに対して、フンセン首相は中国の核心的利益に関わる問題について引き続き支援する意向を示しており、パン・ソラサック商務相はFTAの署名は両国の関係強化の表れで、両国にとって重要な歴史的節目だと話した。

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories