英語能力指標:カンボジアは100か国中84位、昨年より10位上昇

英語能力指標:カンボジアは100か国中84位、昨年より10位上昇
2020年11月25日 14時08分 公開
英語能力指標:カンボジアは100か国中84位、昨年より10位上昇

<写真:Khmer Times>

 

先週発表された世界100か国・地域、220万人の英語試験ビッグデータを活用した英語能力のベンチマーク 『EF EPI英語能力指数』 最新ランキングで、カンボジアが84位にランクインした。

このランキングは、世界110か国以上で海外留学をはじめ、語学教育、学習研究、文化交流、教育旅行事業を展開する国際教育のリーディングカンパニー「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」が発表したものだ。

 

昨年のランキングではカンボジアは94位にランクインしており、今年は順位を10位上げたこととなる。第二カ国語として英語を学ぶ人が増えていることが背景にあるという。

しかし、2014年に指標が導入されて以来、指数は未だとても低い状態にある。

 

アジア地域でみると、カンボジアはアジア24か国中18位にランクインした。

アジアで最も指数が高かったのはシンガポールで、世界100か国中10位にランクインしている。

アジア地域で2番目に指標が高かったのはフィリピンで、マレーシア、韓国、マカオ、中国、インドがそれに続いた。
 

カンボジアの隣国タイは世界で89位、アジアでは20位となり、同じく国境を接するベトナムは世界で65位、アジア13位にランクインした。

アジア地域、世界で共に最下位となったのはタジキスタン。
 

クメールタイムズ紙の報道によると、カンボジアの英語力が低いのには複数の要因があり、その1つとして貧困が挙げられるという。

カンボジアは長い合田、貧困という課題に直面しており、貧困が原因で両親の仕事を手伝わなければならず、学校に行くことができていない子供も多いのが現状だ。

また、低所得世帯の子供達が私立学校と比較して英語教育のレベルが低いとされる公立学校に通っていることがもう1つの要因として挙げられる。
 

プノンペンのミアンチェイ区に住み、3人の子供を持つVeary Athさんは、クメールタイムズに対して、双子の子供を幼い頃から私立学校へ通わせたと話した。

Veary Athさんの子供は3歳から英語を始め、5歳になる頃には英語が上達していたという。

プノンペンやシェムリアップなどカンボジアの主要都市では、英語を流暢に話すカンボジア人が多く見受けられる。

 

EF EPI英語能力指数は、「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」がオンラインで無料公開している英語力測定テスト「EF SET」の前年受験データを元に、非英語圏の国・地域における英語能力を、経年的に計測・追跡するベンチマークとして2011年より毎年発表しているものだ。

 

 

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