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<写真:Khmer Times>
ベトナム中部のニントゥアン(Ninh Thuan)省の警察は、カンボジアからベトナムへ不法入国した中国人10人の国内での移動をほう助したとして、ベトナム人男性2人を逮捕した。
クメールタイムズ(電子版)が報じた。
警察によると、逮捕されたのは、Le Duy Thuy容疑者(45)とLe Tay Nguyen容疑者(42)。
6月3日、Thuy容疑者とNguyen容疑者は、ベトナムに不法入国した中国人男性10人をメコンデルタ地方のキエンザン(Kien Giang)省から北部のハノイまで1人1000万ドン(約5万円)で移動をほう助していた。
中国人10人は仲介業者を通じてベトナムに不法入国していたという。
新型コロナウイルス感染拡大対策として設置されたニントゥアン省の検問所で、乗車していた中国人4人がパスポートやビザを所持していなかったことから不法入国が発覚したという。
一方で、Nguyen容疑者は残りの6人を乗せており、ビントゥアン(Binh Thuan)省に入域した際の当局による検査で6人がベトナムに不法入国した疑いが持たれたという。
ビントゥアン省当局による事情聴取の後、Nguyen容疑者と中国人6人は更なる捜査のためにニントゥアン省に移送された。
捜査によると、中国人10人は、労働目的でカンボジアに滞在していたものの、カンボジア国内の新型コロナウイルスの感染状況が悪化したことから、ベトナムに不法入国をして中国へ帰国しようとしていたという。
その後、10人はニントゥアン省の集中隔離施設で隔離措置を受け、3回の検査で陰性が確認されていたという。
17日間の集中隔離を終えた22日、同省の警察は、10人を中国と国境を接するランソン(Lang Son)省へ移送し、中国当局へと身柄を引き渡すよう命じたという。
翌日、ランソン省の国境ゲートで、10人のうち1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことを発表した。
それを受け、10人の移送に携わった警察官12人に対しては、集中隔離措置が講じられたという。
警察は不法入国の経路や入国後の移動などについてさらなる捜査を進めている。
現在、ベトナムでは防疫対策から外交官や専門家とその家族、海外から帰国するベトナム人など、一部の入国のみを認めており、海外から入国者には21日間の強制隔離を講じている。
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