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<写真:Khmer Times>
与党カンボジア人民党(CPP)は、野党が呼び掛けを行なった「地方選挙の予備結果と国家選挙管理委員会(NEC)の改革案に関する会合」の開催を拒否した。
クメールタイムズ(電子版)が報じた。
キャンドル党(CP)副党首のSon Chhay氏は、カンボジア人民党指導部との会談を呼びかけているが、選挙結果に対して抗議する計画はないとしている。
カンボジア人民党のSok Eysan報道官は最近のインタビューで、党指導部は野党との話し合いに関心がないと述べ、野党は自分たちの負けを認めるべきだと語った。
今回の地方選挙でカンボジア人民党は1万1622議席のうち80.71%を獲得し、キャンドルライト党は計2199議席を獲得した。
野党の会合開催要望に対してEysan報道官は、改めて会合を開き権力の共有について話し合うのであれば、6000万ドル(約81億円)の費用を掛けて行なった選挙の意味がないとして、「野党は憲法に従って選挙結果を受け入れるべきだ」と述べている。
しかし、キャンドルライト党をはじめ、Khmer Will党やKampucheaniyum党が批判しているのは選挙結果ではなく、選挙過程である。
キャンドルライト党は、選挙が自由で公正でなかったと主張し、国家選挙管理委員会が独立性を持たず、与党を優遇していたと非難している。
カンボジア人民党は先週、キャンドルライト党副党首のSon Chhay氏の「与党が地方選挙を操作した」という主張に対して、同氏を100万ドル(約1億3500万円)で提訴していた。
さらに、17日には国家選挙管理委員会のDim Sovannarom氏とSom Sorida副委員長が、委員会を代表してChhay氏に対して名誉毀損で告訴し、公開謝罪を要求する別の訴訟をプノンペン市裁判所に起こした。
この訴訟は、投票日から3日後の6月8日に、カンボジア・デイリー紙がChhay氏に対して取材を行い、「地方選挙の暫定結果は正常か異常か」という見出しをつけた後に行われた。
カンボジア人民党と国家選挙管理委員会によれば、Chhay氏は取材の中で「今回の選挙は完全に与党にコントロールされており、やりたい放題である。選挙結果は民意を反映していない。恐怖があり、票の買収や不正があり、野党に非常に悪い結果となった」と述べたという。
地元メディアの取材に対してChhay氏は、「法律に基づき弁護士を手配し、訴状を処理する。裁判所から召喚状が出された場合には出廷する」と述べている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。