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<写真:Khmer Times>
26日、サーケン内務大臣は、国際薬物乱用・不正取引防止デーを主催し、麻薬関連犯罪の撲滅と薬物使用者のリハビリを改善するための一連の勧告を発表した。
毎年6月26日は、薬物の不正取引に反対する国際連合制定の「国際薬物乱用・不正取引防止デー」となっている。
同日プノンペンで開催された「公衆衛生と人道的危機の中での薬物問題の解決」をテーマにしたイベントには、関係者3000人以上が参加した。
また、イベントでは会場の空き地で麻薬6トンの焼却処分が行われた。
薬物対策局の統計によれば、2021年は摘発件数55件で麻薬90トンを押収しており、今回処分が行われたのは一部にすぎない。
サーケン内務大臣は、薬物問題は国内のあらゆる部門に影響を及ぼし、重大な局面を迎えているとした上で、「さらに悪いことにカンボジア政府と国民は、新型コロナウイルスのパンデミック、超大国間の地政学的対立やロシア・ウクライナ戦争などの問題に囲まれている。こうした状況下で薬物問題が蔑ろにされ、麻薬や製造に使われる化学物質の栽培、製造、輸送、密輸など、犯罪者の活動が活発化している」と述べた。
また、国際的な犯罪組織がカンボジアに拠点を置き、麻薬を生産して近隣諸国に輸出していることも指摘した。
カンボジア警察は、2020年に1万461件、2021年には6308件の薬物事件を取り締まり、それぞれ2万1566人と1万3779人の容疑者を逮捕した。
同大臣は、薬物問題への効果的な対応として、全ての関係者が手を携えて基本的なレベルから闘う必要があるとして、全都市、地方の薬物制御委員会は地域でのメカニズムを強化し、薬物犯罪者に対してより積極的かつ一貫して注意を払い、行動するために協力する必要があると述べた。
さらに、地元で生産された原材料と輸入された原材料を使用して、カンボジアで麻薬を生産する犯罪組織についての問題を管理するための管理団体が必要だと続けた。
同大臣は薬物利用者のリハビリテーションについて、状況を改善するために中毒者が治療とリハビリサービスを受けることを促進、支援、奨励、動機付けるためのメカニズムを設置する必要があると述べた。
反薬物部門によると、2022年第1四半期に麻薬関連犯罪に関与したとして逮捕された人の数は減少したが、押収された麻薬の数は劇的に増加した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。