NGO、カンボジア当局に麻薬組織に対し厳格な措置を講じるよう要請

NGO、カンボジア当局に麻薬組織に対し厳格な措置を講じるよう要請
2022年07月08日 11時41分 公開
NGO、カンボジア当局に麻薬組織に対し厳格な措置を講じるよう要請

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアで覚せい剤の使用が急増する中、NGOは政府当局に対して、同国で活動する中国の麻薬組織に対してより厳しい措置を講じるように要請した。


ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
 

この要請はシアヌークビル州で、中国人7人が密輸した原料から麻薬を製造する工場を設立し逮捕されたという事件を受けて行われた。
 

カンボジア人権開発協会(ADHOC)の州コーディネーターであるCheap Sotheary氏はRFAに対して、「薬物使用は現在シアヌークビル市から郊外へ広がっており、いずれは広範囲に拡大し、犯罪組織による誘拐や暴力につながる」と指摘した。
 

また、押収後に保管されていた麻薬の一部が、当局によって持ち出され密売された事件を例に挙げ、当局が押収した全ての麻薬は直ちに破棄されるべきであると要請した。
 

トランスペアレンシー・インターナショナル・カンボジアのPech Pisey氏は、「カンボジアには強い法の支配がないため、中国の麻薬組織が同国に進出してきている。国際的な犯罪者は、同国で好きなだけ麻薬を生産し、流通させることができると考えている」と述べた。
 

また、カンボジアはマネーロンダリング(資金洗浄)対策などに取り組む金融当局の国際的組織「金融活動作業部会」による、監視強化対象の「グレーリスト」に載らないように、法律を厳格に執行しなければならないと指摘した。

 

サーケン内務大臣は先月26日に開催された国際麻薬乱用撲滅デーで、カンボジア警察が2020年〜2021年にかけて薬物やその原料を100トン以上押収したことを明らかにした。

 

しかし、押収された約1万トンの麻薬のうち、破棄されたのはわずか6000トンであった。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories