昨年の違法妊娠中絶事件、被害者女性が死亡

昨年の違法妊娠中絶事件、被害者女性が死亡
2023年03月17日 14時34分 公開
昨年の違法妊娠中絶事件、被害者女性が死亡

<写真:iStock>

 

昨年11月にコンポンスプー州のDoeum Angkrong産科クリニックで発生した医療事故に関連して、被害者となった女性が16日朝に死亡したことが明らかになった。

 

クメールタイムズ(電子版)が報じた。

 

女性が入院していたカルメット病院のラム・ダラ副院長によると、被害者女性は自宅看取りのために救急車でカンダール州の自宅へ移送された後、息を引き取ったという。

 

被害者女性は過去数日間に渡って重篤な状態にあり、15日には呼吸器の使用が必要になる危険な状態であった。

 

16日午前4時に被害者女性の家族が自宅で看取ることを希望し、同病院の医師同行の下で女性の移送が行われた。

 

被害者女性は自宅で暫く休息した後に、呼吸困難に陥って息を引き取ったという。

 

昨年11月10日に行われた人工妊娠中絶手術時に、被害者女性の腸が損傷する医療事故が発生していた。被害者女性は翌日に退院したが、11月22日に激しい腹痛に見舞われ、同クリニックで治療を受けた後にカルメット病院へ移送された。

 

また、被害者女性の義兄によると、女性はタイでも緊急治療を受けたが、損傷した腸を接合することはできず、いつになるのか解らない移植手術を待つことはできなかった。

 

死期が近付いた被害者女性は夫や家族に「生きたい」という想いを伝え、専門的な治療を泣きながら懇願していたという。

 

しかし、既に痛みを緩和する以外に手の施しようがない状態であった。

 

保健省はこの医療事故を受け、昨年12月8日にDoeum Angkorng産科クリニックのライセンスを取り消している。

 

 

 

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