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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府はクメール正月中のタクシー・バス運賃据え置きを呼び掛けているが、一部のドライバーは物価上昇を理由に値上げを行なっている。
運転手のKen Vyさんによると、クメール正月やプチュンバン、水祭りといった祝日や重要な祭りの日には大半の商品と輸送費が上昇する。
そのため、Vyさんはクメール期間中の食費やガソリン代、駐車料金などを賄うために、Doeum Kor市場からカンポット州までの運賃を1万4000〜1万5000リエル(約460〜495円)から1万6000リエル(約530円)に値上げした。
別の運転手であるSom Maoさんは他の運転手が運賃を引き上げたことを理由に、1万5000リエル(約495円)であったNeak Meas市場市場からタケオ州までの運賃を1万7000リエル(約560円)に引き上げた。
一部の乗客はクメール正月期間に運賃が値上がりすることに理解を示すが、他の顧客は割引を要求するという。
Phsar Thmei市場周辺のタクシー運転手であるLy Sambathさんは、新型コロナウイルスから経済活動が再開したばかりで人々に金銭的余裕がないため、運賃は据え置きにしている。
旅客サービスを運営するSovan Rithy Express社はバス運賃の値上げを行ったが、値上げ後にバスチケットを予約する人は1日5〜10人程度になってしまったという。
プノンペン市役所のMet Meas Pheakdey報道官によると、同役所ではフンセン首相の指示によりクメール正月に地方へ帰省する人々を輸送するため、約400台のバスを準備している。
このバスは無料で提供され、国民の旅行費負担の軽減や交通費上昇への対策を目的としているという。
社会的説明責任のためのネットワーク(ANSA)のSan Che氏は、運賃据え置きにした運転手を賞賛し、値上げしたタクシーは利用せずに無料バスを利用するべきであると述べている。
同氏は無料バスの利用はクメール正月中に運賃の値上げを行うドライバーへの警告になると指摘する。
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