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<写真:Khmer Times>
アラブ首長国連邦(UAE)のサーニー・ビン・アフマド・アール・ゼイユーディ貿易担当国務相とカンボジアのパン・ソラサック商務相は、共同声明で両国が二国間の包括的連携経済協定(CEPA)を締結したことを発表した。
2022年のUAEからカンボジアに対する非石油貿易は前年比31%増の4億100万ドル(約537億5400万円)を超え、新型コロナウイルス発生前の2019年比では146%の伸びを示している。また、投資の面では二国間FDIが2020年末までに380万ドル(約5億940万円)に達した。
今回のCEPA締結は関税撤廃や非関税障壁の削減、物品・サービス・投資の貿易促進により、二国間貿易の拡大と多様化の触媒となることが期待されている。
カンボジアは同協定で穀物や果物、肉、加工食品、衣料品、靴、革製品といった主要輸出品の輸出機会を創出し、EUは機械、石油・潤滑油、自動車・自動車部品等の輸出や、物流・インフラ、旅行・観光プロジェクト、再生可能エネルギーといった分野への投資機会を創出する。
ゼイユーディ貿易担当国務相は今回の調印について、2021年9月に開始されたUAEの対外貿易アジェンダにおけるもう1つの重要なステップであると評価している。
同貿易担当国務相によると、同協定は東西のサプライチェーンの強化に貢献し、UAEのメーカーや投資家、サービスプロバイダーに重要な新市場を提供するとともに、輸出業者に世界展開へ向けた重要なプラットフォームを提供する。
また、カンボジアの食糧生産と農業分野はUAEにおける食糧安全保障の目標達成にも貢献するという。
ソラサック商務相は「同協定がサプライチェーンの育成や貿易強化、二国間投資の促進を通じ、両国の成長と繁栄のための大きな原動力となることを確信している。同協定はアラブ地域と世界で最も力強い経済成長を遂げる地域の1つであるASEANの接続性を高める触媒として機能するであろう」と述べている。
UAEはインドやイスラエル、インドネシア、トルコとCEPAを締結しており、今後数週間で他の戦略的に重要な国々との交渉を終える予定である。
カンボジア政府は国際貿易の解放によるグローバル化を支持しており、中国や韓国と二国間自由貿易協定(FTA)を締結し、ASEANとRCEPの下でメガFTAを締結している。
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