おすすめのプロモーション
<写真:The Phnom Penh Post>
中国が新型コロナウイルスによる旅行制限を解除し、カンボジアを含む一部の国を対象に自国民の団体旅行を許可してから数ヶ月が経過したが、カンボジアではシェムリアップ州を中心として中国人観光客の到着数が業界関係者の期待を下回るものになっている。
同州を拠点とするカンボジア中国語ツアーガイド協会(CCTGA)のThiem Thuong会長は9日、地元メディアに対して「同州のアンコール遺跡を訪れる国内観光客数は急増しているが、2023年初頭から外国人観光客の回帰がむしろ遅くなっている」と語った。
同会長は外国人観光客の鈍化は、世界情勢や経済環境の悪化に起因していると指摘する。
外国人観光客の多くはアジア諸国からの旅行者であり、中国人観光客は大人数ではなく2〜3人のグループで、かなり限定的である。また、アンコール遺跡を訪れる中国人観光客は少数であるという。
アンコール観光ガイド協会のKhieu Thy会長によると、カンボジアを訪れる外国人観光客数は年初から着実に増加しているが、その大半が近隣諸国からの観光客である。
同州を訪れる外国人観光客数は現在国内で開催されている東南アジア競技大会の影響による大きな増加は見られていないが、同大会の開催で将来的には多くの観光客を誘致する可能性があるという。
4月25日にカンボジア民間航空局(SSCA)のMao Havannall長官と中国民用航空局(CAAC)の宋志勇局長が航空安全に関する協力協定に調印しており、同長官は同協定の調印に伴う会合で中国側に対して、カンボジアと中国を結ぶ直行便を少なくとも週300便に増便するように要請した。
観光省によると、カンボジアは2022年に前年の19万6495人から1059%増となる外国人観光客227万7000人を受け入れており、今年は外国人観光客400万~450万人の受け入れが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。