おすすめのプロモーション
<写真:The Phnom Penh Post>
日本は12日、国連人口基金(UNFPA)カンボジアを通じ、カンボジア保健省に救急車10台を含む医療機材の引き渡しを行なった。
UNFPAのプレスリリースによると、日本が寄贈した医療機材には助産キット140個と分娩用吸引器10個、非空気圧式耐衝撃性衣服400着などが含まれる。
寄贈された医療機材は国立母子保健センターの他、コンポンチャム州やトボンクム州、クラチエ州、ストゥントレン州、モンドルキリ州、ラタナキリ州、オッドーミエンチェイ州の7州で活用される。
UNFPAは「これらの機材は安全な分娩を保証し、弾力的で迅速な医療システムを構築する保健省の取り組みに貢献するものである。特に女性や新生児といった弱い立場の患者が質の高いリプロダクティブ・ヘルス・サービスを受けられるように改善されるだろう」と述べている。
同省のYork Sambath報道官は「これらの機材がカンボジア人の救命に貢献する」と述べ、UNFPAと日本政府に謝意を示した。
植野駐カンボジア大使は2023年が両国の外交関係樹立70周年にあたることに言及し、「日本政府は長年にわたりカンボジアの医療、特に母親と新生児のための医療を改善する取り組みを支援してきた」と述べた。
同大使によると、カンボジアの医療制度は改善されているが、遠隔地などの地方では一部サービスへのアクセスが困難な状況である。
同大使は引き渡し式で「カンボジアの人々のQOLを高め続けたいと考えている。これらの機材がカンボジア国民、特に女性や子どもたちの健康促進に貢献することを願う」と述べている。
UNFPAは持続可能な開発目標の達成とリプロダクティブ・ヘルスへの普遍的アクセスの提供において政府と緊密に連携しており、「出産時に死亡する女性がいないこと」「すべての世帯が家族計画の支援と資材を利用できること」「女性と女児が暴力や虐待から解放されること」の3つの変革の成果達成に注力している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。