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<写真:Khmer Times>
カンボジア国家エイズ局のChhim Khin Dareth事務局長29日、今年末までに同国全土でHIV新規感染者1400人とHIV死亡者1100人が発生し、HIV感染者総数が7万6000人前後で推移する予測であることを明らかにした。
同事務局長によると、新規感染は主にハイリスク集団の間で起こっており、その中には同性愛男性やトランスジェンダー女性、売春婦、静脈内麻薬使用者が含まれる。
また、プノンペン都とバッタンバン州、シェムリアップ州、バンテアイミアンチェイ州がHIV感染の危険に晒されているという。
HIVによる主な死亡原因は、多くの被害者が適切な医療を受けられず、治療を断念して死亡するケースとなっている。また、同国ではHIV感染者のうち6万5000人以上がHIVの定期的な治療を受けているという。
同事務局長はHIVに感染している疑いがある人に対して、全国で受けられる無料の治療を受けるために保健所や紹介病院を訪れるように呼び掛けた。
カンボジアでHIVの予防とケア、サポートサービスを提供するNGO「KHANA」のChuob Sok Chamroeun事務局長によると、同国では毎日少なくとも3人がHIVに感染しており、2021年の新規感染者1100人のうち男性と男児が71%を占めている。
昨年12月1日の世界エイズデーにフン・セン首相はメッセージの中で「2021年にカンボジアはエイズ患者の99%に無料保障を与えていると認められ、これはアジア太平洋地域で最も高い割合になる」と述べていた。
しかし、2021~2022年の人口動態・健康調査のデータによると、15~24歳のうちHIVに関する包括的な知識を持っているのは23%に過ぎず、2014年の38%、2010年の44%から減少していることが明らかになっている。
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