おすすめのプロモーション
カンボジア政府によると、2022年に同国内で新たに1400人以上のHIV感染者が発生し、感染患者への抗HIV薬による治療が行われている。
また、National AIDS AuthorityのChhim Khin Dareth事務局長は、昨年12月の時点で抗レトロウイルス療法(ART)を受けたHIV感染者が6万4931人であったことを明らかにした。
そのうち99%が自身の状態を自覚して治療を受けており、98%のHIV感染者がリスクを最小限に抑えているという。
同事務局長によると、新規HIV感染者は男性間で増加すると推定され、昨年診断された新規HIV感染者の79%を占め、男性と性交渉を持つ男性の他には売春関係者や薬物中毒者等の新規HIV感染が確認されている。
HIV新規感染者は1996年のピーク時から91%減少し、2010年以降は33%に減少しているという。
同事務局長はカンボジアが治療へのアクセスや、HIVとともに生きる人々の感染率が最も低いモデル国と考えられていることを明らかにし、同国が「HIVフリーのカンボジア」という目標を達成し続けるために、優先的な活動に集中する必要があることを指摘した。
国立エイズ・皮膚科・性感染症センター(NCHADS)のサムレス・ソバンリス副所長によると、2022年末時点で約7万6000人のHIV感染者が確認されており、そのうち7万4000人が成人、約2000人が子どもである。
また、全体の少なくとも86%が自身の感染状態を認識しているが、1万1000人が気づいていないという。
昨年の世界エイズデーにおけるフンセン首相によると、2021年には同国がアジア太平洋地域で最も高いHIVの保健適用率99%を持ち、中国とインド、タイ、ベトナムよりも高いと認識されている。
カンボジアのHIV感染者の大半は社会的保護を受けている最貧困層の1人であり、同国政府は社会的保護をまだ受けていないHIV感染者全員が、平等または貧困層のIDカードにアクセスできるように手続きを改訂した。
フンセン首相は全国の関連機関や地方自治体に対し、HIV感染者が治療を受けられるように、またはHIVの蔓延を防ぐために、感染に未自覚の1万1000人を見つけるように促している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。