カンボジアの臓器売買犯罪、バリ入国管理局員3人を逮捕

カンボジアの臓器売買犯罪、バリ入国管理局員3人を逮捕
2023年07月31日 11時53分 公開
カンボジアの臓器売買犯罪、バリ入国管理局員3人を逮捕

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国家警察が29日に発表した内容によると、3人のバリ入国管理局員が違法臓器売買組織に関与し、多くの犠牲者をカンボジアに移送する手助けをした疑いで逮捕された。

 

違法臓器売買組織の摘発では警察官とAHと名乗る入国管理局員を含む12人のメンバーが逮捕され、122人の被害者を海外に移送した容疑がかけられている。

 

AHは人身売買組織に誘われた被害者が腎臓移植手術のため、カンボジアへの入国審査を容易に通過できるように賄賂を受け取ったとされており、バリの入国管理局員3人はAHと共謀した罪に問われているという。

 

ジャカルタ警察によると、入国管理局員3人は31日午後にジャカルタへ連行され、同警察の拘留下に置かれる。

 

腎臓売買被害者のうち少なくとも18人は3月〜6月に掛けてバリからカンボジアに向かったことが明らかになっている。また、臓器売買組織のメンバーには、元被害者も所属しているという。

 

臓器密売組織は2019年から活動を開始し、総額244億ルピア(約2億2900万円)を得たと見られる。同組織は腎臓1つにつき2億ルピア(約188万円)を受け取り、6500万ルピア(約61万円)を組織の取り分として確保し、残りを被害者に渡していた。

 

警察によると、臓器はプノンペンの病院で摘出されていた。インドネシアでは臓器売買は非合法であり、先週逮捕された10人が同国の人身売買法違反で有罪となった場合、懲役15年と罰金6億ルピア(約564万円)に直面する。

 

関与していた警察官は有罪が確定した場合に5年の懲役刑、入国管理官のAHは職権乱用の罪で最高20年の懲役刑に処される。

 

122人の犠牲者の多くはパンデミックによって職を失い、不安定な経済状況のために搾取されていたという。

 

 

 

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