逆風に立ち向かうカンボジア、24年は成長を期待

逆風に立ち向かうカンボジア、24年は成長を期待
2023年12月29日 11時09分 公開
逆風に立ち向かうカンボジア、24年は成長を期待

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアの経済は2023年にパンデミックからの影響を早期に脱したが、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス紛争などの世界的な逆風に直面している。

 

政府予測によると、2024年には6.6%の経済成長が見込まれており、2023年と比較して1%の増加予想となる。

 

フン・マネット首相が開始した五角形戦略により、カンボジアは2030年までに上位中間所得国、2050年までには先進経済になる道筋が整ったという。

 

主要な輸出品である衣類・履物・旅行用品(GFT)の輸出は、2022年半ばから減少が続いており、2023年1月〜10月にGFTの輸出は前年同期比で16.9%減少した。

 

しかし、電気・電子製品、ゴム製品、農産物の輸出増により、全体の輸出はわずかに0.2%増加している。

 

これは15か国が参加する地域包括的経済連携(RCEP)協定、カンボジア・中国自由貿易協定(CCFTA)、カンボジア・韓国自由貿易協定(CKFTA)などの活発な貿易メカニズムに寄るものである。

 

世界銀行の報告によると、カンボジアの経済成長はインフラ投資の増加と地域貿易協定の恩恵によって2023年に5.4%、2024年に5.8%、2025年に6.1%となる見通しである。

 

観光業は重要な役割を果たしており、国際観光客が戻り始めているが、主要な観光地での収入はパンデミック前の水準を大幅に下回っている。

 

カンボジア投資管理ホールディングスは、カンボジア経済が急速に発展するにつれて、グローバルな経済動向と地政学的リスクにより大きな影響を受けると指摘する。

 

特に最大の海外直接投資国である中国の経済状況がカンボジア経済に大きな影響を与えている。

 

また、観光業の回復は緩やかであり、不動産および建設部門はサイクルの低迷期にあり、高い在庫と低迷する需要に直面する状態である。

 

しかし、カンボジアは2023年においても成長を続ける魅力的な投資先の1つであり、2024年の成長率は6%を超えると予想されている。

 

 

 

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