マイクロファイナンス、GDPの約30%を占める

マイクロファイナンス、GDPの約30%を占める
2024年01月26日(金)12時34分 公開
マイクロファイナンス、GDPの約30%を占める

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアのマイクロファイナンス業界は、1995年にわずか5万人しか存在しなかったが、現在では210万世帯にサービスを提供しており、著しい成長を遂げている。

 

数十年にわたる成長を経て、同セクターのローンポートフォリオは94億ドル(約1兆3870億円)に達し、これは2022年のカンボジアの国内総生産(GDP)の299億6000万ドル(約4兆4210億円)の30%以上を形成する。

 

国際メディアの報道によると、同セクターは大きなストレスを抱えており、マイクロファイナンス機関(MFI)は無差別に貸し付けを行い、強制的に土地を没収しているとされている。

 

また、土地の強制売却により、数千人の借り手が家を失い、生計を立てる手段を失ったと報じられた。

 

しかし、M-CRILとカンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)が共同で行った研究によると、借り手の24%のみが返済に関してストレスを感じていると報告しており、3/4以上がローンの返済に関しては比較的快適であると述べている。

 

新型コロナウイルスによる影響も一定程度受けたものの、例えばインドが完全なロックダウンに入ったことと比較すると、その影響はそれほど深刻ではなかった。

 

パンデミック期間中に借り手の約6%が土地を売却せざるを得なくなったが、経済の回復とともに、過去6ヶ月間で土地を失ったケースは0.5%にまで減少している。

 

また、多くの人々は友人や家族から金銭を借りたり、バイクなどの家財を売却することで状況に対処しようと試みているという。

 

土地の売却は通常、最後の手段とされ、極端なケースでのみ発生する。

 

この研究はまた、貧しい世帯は以前に金貸しから、または他のMFIから受けたローンを新たなローンで返済するために「借金をローテーション」する傾向があることを指摘している。

 

非貧困層の世帯は、金、土地、家の建設への投資や、バイク、家庭用電化製品、家具の購入のためにより多く借りる傾向がある。

 

また、貧しい世帯の中央値収入は非貧困層の世帯に比べて34%低い、425ドル対650ドル(約6万2710円対約9万5920円)であることが明らかになった。

 

 

 

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