世界銀行のカンボジア支援、2億7500万ドルを新たに承認

世界銀行のカンボジア支援、2億7500万ドルを新たに承認
2024年06月25日(火)00時00分 公開
世界銀行のカンボジア支援、2億7500万ドルを新たに承認

<写真:khmertimeskh.com>

 

世界銀行がカンボジアの成長を促進するために2億7500万ドルの資金を承認した。

 

これはパンデミック後の経済回復を目的とした第二弾の資金であり、2022年に承認された2億7400万ドルに続くものである。

 

このプロジェクトは、長期的な経済成長と回復力を促進することを目指しており、民間セクターの競争力の強化、カンボジアの財政基盤の強化、そして貧困層や最も脆弱な人々への生計支援を含む多岐にわたる分野を対象としている。

 

カンボジア経済は回復しているが、成長は依然としてパンデミック前の水準には達していない。

 

アジア開発銀行によると、カンボジア開発の主な障害の1つは、市場集中とセクターの多様性の欠如である。

 

2つ目の障害は人的資本の開発であり、3つ目は気候変動に対する高い脆弱性となっている。

 

世界銀行もアジア開発銀行と同様の見解を示しており、この状況は世界経済の減速とカンボジアの成長モデルにおける構造的な課題を反映しているという。

 

カンボジアの構造的課題には、生産性の低成長、人材形成の低さ、民間事業の形成と競争に対する障壁が含まれる。

 

カンボジアの製品、輸出市場、資金調達源は非常に集中しているため、ショックに対して脆弱であり、洪水や干ばつなどの気候変動の影響に対しても高い脆弱性を抱えているという。

 

ローウィ研究所の報告によると、カンボジアへの公式開発援助は2022年に30%減少し、23億ドルとなった。

 

今回の2億7500万ドルの資金提供により、世界銀行は地域で経験した資金減少の一部を補うことが期待されている。

 

世界銀行は「新たな資金提供が課題に対処するための改革を支援する。これにより、企業が参入、退出、公平に競争可能な環境を整えることが可能となる」と述べている。

 

さらに、財政的回復力を強化するため、官民連携の推進や政府のソブリン債を通じた資金調達能力の強化も行うという。

 

資金の一部は、自然災害や経済的衝撃から貧困世帯を保護し、環境規制を改善し、災害リスク管理を強化するためにも使用される予定である。

 

 

 

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