カンボジアのHIV新規感染率、2010年以降で46%減

カンボジアのHIV新規感染率、2010年以降で46%減
2024年07月17日(水)00時00分 公開
カンボジアのHIV新規感染率、2010年以降で46%減

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアにおけるHIV流行は、男性同性愛者、セックスワーカー、注射薬使用者などの特定の集団に集中しており、新規感染の多くはこれらの集団およびその性的パートナーに発生している。特に若年層ではHIV予防に関する知識の低下がリスク要因となっている。

 

2010年から2023年の間にカンボジアにおける新規HIV感染は46%減少した。15歳以上の女性で76%減少した一方、同年代の男性では6%増加している。ASEAN地域全体でも、脆弱な集団とそのパートナーが主に影響を受けている。

 

新規感染の減少傾向はあるが、若年層の特定集団において新規感染が増加している国もあり、組み合わせたHIV予防対策の拡大、HIV自己検査キットを含む自主的なHIV検査の増加、公平な予防と治療サービスの提供が急務である。

 

また、ASEAN諸国ではHIV関連サービスの提供に対する政策および法的障壁が存在し、感染者やリスクのある人々へのスティグマと差別を引き起こし、必要なサービスへのアクセスを妨げているという課題もある。

 

HIV/AIDS問題への対応には、2021-2026年のグローバルエイズ戦略が指針となるべきであり、この戦略にはHIVサービスへの平等なアクセスの最大化、障壁の解消、HIV患者の健康と社会保護への統合が含まれている。

 

現在、HIVを完全に治癒する薬は存在しないが、抗レトロウイルス薬によりウイルス量を検出不能なレベルまで減少させることが可能であり、HIVを持つ人々が健康で生産的な生活を送ることが可能である。

 

カンボジアは2022年12月にHIV関連のスティグマと差別をなくすためのグローバルパートナーシップに参加し、その後、医療、教育、コミュニティの3つの優先領域での差別削減のための行動計画を策定し、国立エイズ機関によって採択された。

 

スティグマと差別に対処するための継続的な介入が行われており、地域のワークショップは非医療セクターとも連携し、HIV感染者の治療と正義へのアクセスを促進している。

 

 

 

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