在カンボジア日本大使、バッタンバンの地雷原を訪問

在カンボジア日本大使、バッタンバンの地雷原を訪問
2024年09月02日(月)00時00分 公開
在カンボジア日本大使、バッタンバンの地雷原を訪問

<写真:Khmer Times>

 

在カンボジア日本大使館の植野篤志大使がバッタンバン州の地雷原を訪問し、同地域で進行中の地雷除去活動を直接視察した。

 

今回の訪問はカンボジアと日本が長年にわたって協力してきた地雷および不発弾(UXO)問題への取り組みを再確認する機会となった。

 

カンボジア地雷対策センター(CMAC)のヘン・ラタナ事務局長が、大使一行を同州サムロット地区のチャムロン・ロミアン・クロム村に迎え入れた。

 

現地では手作業による除去チーム、訓練を受けた地雷探知犬、先進的地雷探知システム(ALIS)を用いた探知器、さらには機械による除去チームなど、多様な地雷除去の技術とツールを紹介した。

 

同村は1200ha以上の広さがあり、100世帯以上、560人以上が居住しているが、約61%にあたる764haが地雷やUXOに汚染されており、現在までに10人の村人が地雷の被害に遭った。

 

CMACは現在までに250haに相当する33か所の地雷原を除去し、2025年7月までに残り500haの除去を計画している。

 

訪問中に同大使一行は、地雷の被害者やその家族とも面会し、地雷除去活動が地域社会に与える影響について理解を深めた。

 

村人たちは、日本政府と日本国民の継続的な支援に対して深い感謝の意を表明し、これによりカンボジア政府がCMACの命を守るための活動を支援できていると述べた。

 

同大使は地元住民への挨拶の中で、日本とカンボジアの政府間の強力な協力関係を再確認した上で、カンボジアの地雷除去活動を支援し、安全性の向上と持続可能な発展の推進への強い意志を表明している。

 

今回の訪問は日本がカンボジアに対して人道的支援を提供する重要な役割を再確認するものであり、両国がカンボジアの地雷問題という重要な課題に取り組むための長年のパートナーシップを強調するものとなった。

 

7月には上川陽子外務大臣がカンボジアを訪問し、カンボジアを日本にとって人道的地雷対策の重要なパートナーと位置づける「日本・カンボジア地雷イニシアチブ」を発表している。

 

 

 

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